えっと……今週の担当は……巫瑞希……すっごい悪意ある名前だな()
「ここが、そいつの病院……かな?」
結構ちゃんとしてんな……青萩病院、か。
えぇっと、5階5階……。
「ここか」
窓から様子を除く。
「……?、あっ」
「しーっ静かに」
ぼくは人差し指を口の前に持ってきて静かにするように指示する。
まあ、言霊使ってるから、人差し指は無駄なんだけどね←
ノリだよノリ←
「んっ、んーっ、ぅん。」
「ごめん、今の状況に追いつけてないでしょ?理解できるまでそのままでいてね。」
「うー?んー」
「……」
もって2週間……ってとこかな。
ごめん、苦しいだろうけど。
大声出されると困るから、さ。
「……ぼくは、天使。君の命を、天へ還しにきた。」
「……っ、ぁっ」
「君は、もう、長くない……ってことは自分でもわかるよね?」
「ぅっう……」
そう言って、彼女は顎を上下に揺らす。
上手く喋れなくて息ができていないのか、彼女は心做しか苦しそうだ。
「理解……できた?」
「うっ、うー?んんぅ……」
まだちょっとよく分かってないみたいだけど、大声をだす心配はなさそうだな。
本格的に苦しそうだし、とってあげるか。
「ふぁっ!?う!?しゃ、喋れる!?」
「しーっ、静かに静かに!」
「あっ、す、すみません……」
「まあ、ぼくは別にいいんだけどさ……君以外にぼくの姿は見えてないから、変な人って思われちゃうよ」
「それは……なんか別の意味で嫌ですね←」
「別の意味とは←」
もう短いってのに……こんだけ喋れるだけ上出来?かな?
それにしても……
「君は、死ぬことは……この世から消えることは、怖くないの。」
「……まぁ、怖くない、と言ったら嘘になりますが。どうせ死ぬなら、明るく死にたいでしょう?」
彼女はそう言ってにこり、と笑った。
今知り合いの自殺担当の奴の名前が出てきたって?知らない知らない←
「君は……強いんだね。」
「弱いですよ。とても。」
あぁ、どうして神はこんなに美しいものをこの世から消そうとするのだろうか。
コメント
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すごく良かったです(*^^*)