テラーノベル
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⚠️意味不明なところがあるかもしれません。
申し訳ございません。
やっときり丸が出てきます。すみません。
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一年は組は、教室で宿題をしていた。宿題と言ってもみんなでおしゃべりするだけの空間とかしていた。一年は組は仲が良いからか、みんなで集まる、という事を良くするのがお約束のようで教室にある机を後ろに置いてみんなで円になっていた。
しかし、委員会やアルバイト等で抜けるクラスメイトも目立つ中、佐竹虎若と皆本金吾が珍しく言い合いをし始めてしまった。
「四ノ宮先輩は火器をお使いになるんだ!」
「いや!四ノ宮先輩は剣術をお使いになるんだ!」
2人は睨み合う中、猪名寺乱太郎と福富しんベヱが首を傾げて睨み合っている2人に恐る恐る声をかける。
「四ノ宮先輩って?」
「そんな先輩、忍たまにいたかなぁ。」
その言葉に2人はバッと乱太郎としんベヱの方を向いた。
「くノ一の先輩なんだよ!」
「くのいちぃ!?」
その場の全員、体をガチ、と固める。
入学初日に痺れ薬を盛られたのは記憶に新しいためである。
「僕たちに解毒薬をくれた先輩だって土井先生が仰っていたただろう?」
黒木庄左ヱ門が冷静に返すと、虎若と金吾は首を縦に振る。
「うん!四ノ宮先輩、しかもあの後、くノ一教室の子たちに指導してこんなことがないようにするって仰っていた!」
金吾がニコニコと嬉しそうに笑った。
その後に虎若も続く。
「四ノ宮先輩ってとっても優しくてこの前、四ノ宮先輩と4年ろ組の田村三木ヱ門先輩と一緒に火器についての談義をしてくださったんだ!」
「あ、あの、個性が強い田村三木ヱ門先輩をものともせずに?」
二郭伊助が驚いたようにそう言うと、虎若も嗚呼、と嬉しそうに笑った。
「四ノ宮先輩にお会いしてみたい!!」
こういう時の一年は組の行動力は凄まじい、と教科担当担任は胃を抑えていることだろう。
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小松田はいつものように学園の門の前で箒で落ちた若葉を履いていた。よっせよっせ、と小松田は若葉を1箇所に集めていた。
すると、学園の門を激しくノックするとが響いた。
「はーい!」
小松田は箒を持ったまま、学園の門を開けた。
「おに、ちゃ、」
「こ”“まつださ”ん、」
小松田は、この光景を忘れることは無いだろう。
自分が可愛がっている妹みたいな女の子がこの学園に通う1年生の肩を借りながら、1年生は泣きながら女の子にすがりついて上着に血をが着いているのだから、女の子の身体中から血を流しながら、帰ってきたんだから。
「姉ちゃん!!!目、開けてよ!!!!」
1年生の子が涙をボロボロ流しながら、女の子に向かってそう言ったのを、女の子はそんな1年生の、きり丸の頬を汚れていない方の手で、慈愛の満ちた薄い桜色の瞳で見つめている姿を小松田は忘れないだろう。
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彼女はすぐに医務室に搬送された。
その隣をきり丸は離れようとしなかった。
血だらけになった彼女の手をきつくきつく、もう離れない、と言っているように掴んでいた。
善法寺伊作が他の保健委員会の下級生に指示を出している時も、きり丸は彼女の手を離そうとしなかった。早く、処置しなければ意識が戻るのかさえ、危うい。きり丸は目からさらにボロボロと涙を流しながら、彼女の傍を離れようとしなかった。
「きり丸!離れよう、」
土井先生がやってきてきり丸を抱き上げようとしたが、きり丸は首を横に降る。
「嫌です!!姉ちゃん!!姉ちゃん!!!やだ、やだ!姉ちゃん!!俺、やっと会えたのに!!姉ちゃん!!!」
彼女の右手がピク、と動いた。
ぱっちりと開く、薄い桜色の瞳には光がなかった。
「きり丸、無事?ごめんね、見つけられなくて、ごめんね、きり丸、ごめんね、」
そう途切れ途切れにきり丸の方を見ながら、そう言う彼女は泣いていた。
この場にいた、土井半助は思い知った。
彼女が<見つける>という言葉に救いを求めていたのが、わかった気がした。だから、なんだな。
彼女が小松田に懐いたのが、今、やっとわかったような気がした。
「姉ちゃん、いいんだ!!また、お揃いやろう!!姉ちゃん!!!」
きり丸の言葉に彼女は、目を見開いた。
薄い桜色の瞳に光が写った。
「う、ん、おそろ、い、しよ、」
その顔は、幼い頃の彼女、そのものだった。
善法寺伊作は、そんな2人のやり取りに絶対に助ける、と心に決めた。
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