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「私の好きな人」
どこで見るか 久世（くせ）さんと相談して、私たちは湖のそばから見ることになった。
パレードの時間まではあとすこし。
湖のほとりに着いた頃には、すでに大勢の人が集まっていた。
（わぁ、すごい人……！）
パレードのルートは、ロープで人が入れないようになっていて、そのまわりを人が囲っている。
（近くで見たいけど、あんな人ごみに近づくのはちょっと怖いな……）
すこし離れたところで足を止めた私は、久世さんを呼び止めた。
「久世さん、このあたりから見てもいいですか？」
「あぁ、じゃあそうしようか」
もっと近くで見たいかもしれないと思ったけど、久世さんはもちろんといったふうに頷いてくれた。
おしゃべりしながらパレードを待っているうちに、まもなく軽快な音楽が聞こえてきた。
光と音楽が近づいてくるにつれ、「始まる！」という気分がどんどんあがっていく。
「わぁー＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
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