この作品はいかがでしたか?
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僕には、弟がいた。
僕からすれば、迷惑ばっかかけて、何も出来ない無能だと思っていた。
けれど、”それ”が垣間見えたとき、酷く怖気付くかのように、手が震え、生きることよりかもなんだか、言葉には言い表せない程の不信感が僕を襲った。
だから、それを制御するように僕は弟に暴力を与えた。
それが果たして正解だったのか、回数を重ねる度に僕にはわからなくなっていった。
太宰「…自殺など許さないよ。」
変な異能残されるのは迷惑だからね。
言葉の裏には、何処か自分に報復が来るのではないかと頭ではわかっていたのだろうか。まるで牽制するように、自身の弟を支配するかのように。
中也「おい太宰。」
太宰「なに、中也。」
中也「手前の弟、手前に褒められンの待ってンだぞ。」
太宰「だから何。」
中也「手前なァ…!芥川は血すら繋がってねェ他人だ。だからまだ許容出来るが、雷は手前の親族だ!手前が_________」
太宰「説教ならいいよ。雷には偉そうな口聞かないでって云っておいて。」
中也「あァ゛?」
“兄なのだから”
そうとでも云いたいのだろう?
残念だけど、僕にそんなことは求めないで呉れるかな。
立ち去った廊下には、靴の音が染み込んでいくような気がした。
僕には、僕にしか出来ないことをしないといけないからね。忙しいんだ。
コメント
4件
続きお願いします✨
初コメ失礼します。すっごく続き気になります。(*´ω`*)こんなに良い小説を書いてくれてありがとうございます。!