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「また来るね…銀河」
小さく手を振って、
「大好き…」
そう一言を付け足すと、
ふいをつかれた銀河の顔が、ふっと赤くなった。
「なんだよ、急に…」
赤らんだ顔をうつむけて、ぶっきらぼうに口にする。まさか照れたりするなんてと、彼の新しい一面をまた覗くことができたのが嬉しくなる。
「じゃあね…」
「ああ、じゃあな」
私の背後で、お店のドアが静かに閉められた気配がした──。
この場所に来ると、私の知らなかった私自身が、表に引き出されるようだった──。
ポケットの中にあるお店のカードキーを、そっと手に握ってみる。
そんな風にもう一人の私を見つけ出してくれる銀河は、
私の心の扉を開けてくれる、”鍵”なのかもしれなかった。
そう、彼に選ばれた私だけが持てる、ここの会員証と同じように……
END
次は、流星のエスコート