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今夜は、当店No.2の流星が、
あなたを、エスコートします。
※俺様キャラ × 強気な彼女 シチュ
「流星なんて、大っ嫌い!」
「そうかよ! だったら嫌いでいればいいだろ!」
私の言葉に、流星が本気で怒ったような顔つきで横を向く。
こんな風に言ったら、少しは気にしてもっとかまってくれるかもしれないと思って、あえて言ったことだったのに、私の思惑は大きくはずれてしまった。
「…何よ。ふつうホストとかだったら、嫌いとか言われたら、もっとやさしくしてくれたりするもんでしょ…」
お客である私に少しも媚びる様子もない彼に、文句をぶつぶつと口にすると、
「ふぅーん、おまえがどういうホストと付き合いがあったか知らねぇけど、
俺は、客に取り入ろうなんて、別に思ってないから」
流星が、まるで態度を軟化させる素振りもなく、素っ気なく私に言い放った──。
「そんなこと言うなんて、ホストの自覚、ないの?」
背けられた横顔をこちらに向けさせたいあまり、思ってもいなかったことが口をついた。
「……誰が、自覚がないって?」
私の方にキッと向けられた瞳に鋭い眼光が宿り、身体がぞくりと震えるような冷たさが覗く。
「だって……こういう時、ふつうのホストなら……」
その眼差しのきつさにひるんで、やや弱気になりかける私を制して、
「ふつう、ふつうって、一体なんなんだよ?」
低く声を落とすと、咎めるかのように流星が口にした──。