※この物語はフィクションです。
実在の人物及び団体、事件などとは一切関係ありません。
〈File58:探偵の才〉
「俺が見つけた遺体の話だ」
智世の言葉に面喰らってしまう。
それを予期していたように、智世の口唇が大きく弧を描いた。
「先生は何度も研究室に招いてくれた。例の遺体の身元を特定したのも先生だったんだ。そして、その人がどこの誰で、どんな人で、どこから来て、どうして死んだのか、死んだあとどうなっていったのか……。先生はわかることすべて話してくれた」
「ねえ、それって話して良かったことなの……?」
「俺にとっては、とても良いことだった」
わざわざ強調して言うってことは、あとは推して知るべし。
下手したら更なるトラウマを少年に植え付けることになったかもしれない。
だけど、智世の顔を見ればわかる。
「死は終わりではない。先生が教えてくれたことだ」
きっと********************
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