※この物語はフィクションです。
実在の人物及び団体、事件などとは一切関係ありません。
「起きろ、カグヤ!あの廃墟らしき場所を見つけたぞ……!」
〈File59:消失点〉
その場所を見つけたのは智世だった。
身体も起こし切らないうちにタブレットを渡され、すぐにストリートビューを確認する。
そこは海沿いの小高い山らしき場所のようだった。
鬱蒼とした木々に囲まれている、今にも呑み込まれてしまいそうな古びた建物だ。
放棄されて長そうな建物や周囲の景観は、これまでで1番あの廃墟に似ていた。
「それから、これも見てくれ。そして存分に褒めてほしい」
「……」
智世はその場所について、ネットで抜かりなく調べていた。
某大手の掲示板サイトの古いログに、例の廃墟にまつわる怪談が書きこまれている。
怪談自体はありふれたもので、地元の人が知っている程度の知名度みたいだった。
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