文明が滅んだ世界で僕らは。

なにこのタイトル….センス無さすぎだろ

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【第七話】この世界には美味しいりんごがあるらしい

「じゃあ、釣りでもしようかなー。なんか釣れるだろ」

そう言うとおらふくんは険悪な表情を浮かべた。

釣りの腕を疑ってる？

「地方出身だから釣りは得意だよ？子供のころよくしてたから。」

よく水路のザリガニ捕まえてたなぁ…そう言い近くの川を覗いて小魚を探す。

しかしすぐに異変に気がついた。

「ねぇ、もしかして….」

『魚も動物もここにはいないんだよ』

そうだった。

出会ったときにさらっと言ってたっけ。

「仕方ないから今日はこのりんご食べてなんとかするかー…」

初日にりんご拾っておいてよかった。

ごはんはまた明日考えよう。

『…その手があったか。』

おらふくんがいつになく真剣な顔をしてぼそっと言った。

『世界一美味しい「黄金のりんご」を取りに行かない？』

【次回第八話】寒すぎる雪原地帯