休日

阿部は、目黒と付き合って2年になる。

ドラマ出演が決まった2人。

特に阿部は嬉しそう。

目黒が何かお祝いしようか？

と冗談で言った。

阿部ーあのね、海行きたい。

目黒ーもう、人が出てるよ？

阿部ー見つかっちゃう？

目黒ーちょっと待ってね。

どこかへ電話している。

向井のようだ。

目黒ーいい海あるから行こうか？

阿部ー康二が知ってるの？

目黒ー誰もいないし、小さな浜で車止めても、上にある道路から見えないんだって。

阿部ー行きたい！

お弁当は目黒が作った。

阿部は、お茶の用意をしただけ。

行ってみると、ホントに小さな浜。

阿部は「貸し切りだ」と喜んでる。

目黒も気に入った。

シートを広げる。

靴もソックスも脱いで浜を歩く。

水はまだ冷たい。

ちょっと足先を浸して離れる。

阿部ーめめ、砂山作ろう？

目黒ー棒倒しする？

阿部ーうん！

2人で砂をかき集め山を作り頂上に木の枝を差す。

両側からどんどん砂山を削っていく。

阿部ーあっあっ・・めめ、倒れそう。

目黒ー負けたらキスね。

阿部ー今頃になって言うのは酷くない？

目黒ーいいじゃん。

阿部ーそれに、外だし。

目黒ーだめ、決まりだから。

阿部ー次、絶対倒れるし！

目黒ー亮平くんの番ね。

阿部ーう〜。

目黒ーふふふ、倒れる。

阿部ーだめ！頑張れ！

目黒ーあ〜あ〜倒れちゃった。

阿部ーもう！

周りを見渡し、目黒にキス。

もう一度！と言う。

子供みたいに遊び、お腹が空いてお弁当。

楽しい1日だった。

阿部ーあそこ、よく康二知ってたね。

目黒ー偶然見つけたらしいけど、いいところだったよね。

阿部ーまた行きたい。

目黒ーオフがあれば行こう？

阿部ー重なるといいね。

楽しみだけど、行けるかどうか。

午前中だけでも行けたらいい。

それほど、気に入った。