「何で俺から目を逸らすの?言いたいことがあるならきちんと目を見て話してよ」
そう、大和くんに言われても、答えられずにいた。
大和くんが悪い訳じゃない。
逃げるなんて感じの悪い事、したくはなかった。
他の女の子が大和くんに触れるところや、大和くんの口から『好きな人』を聞きたくなくて、逃げるようにあの場を後にした。
そんな事をすれば、理由を知りたくて追い掛けて来る事は想定出来た。
無我夢中で走っていた私が辿り着いた先は行き止まり。
大和くんに追いつかれ、理由を問われる事も、分かってた。
でも……
この状況は、想定外だった。
私は今、身動きが取れない状態になっていた。
何故なら――大和くんは壁に手を突き、私は壁と大和くんに挟まれる形になっているから。
「どうして答えてくれないの?」
さすがにこの状態じゃあそっぽを向く事も出来ず、
「………別に……理由なんて……」
そ*******************
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