テラーノベル
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うりるな
この二人カップリングで人気だけど絡みほぼ無いのになんで?私も好きだけどね
うりさんの呼び方曖昧かも
魔王と予言の少女前のシェアハウスイメージ
夜の女子会から始まります
「うり、好きな人いるらしいよ」
思いがけない言葉に喉がひゅっと鳴る。
「え、そうなんですか?」
「うん。昨日の夜聞いた」
「脅してませんよね?」
「え、ソンナコトナイヨ」
「不安しかないですがGJです」
「でしょ。名前までは教えてくれなかったけど」
二人の声が耳を通り抜けていく。受け入れ難い事実に頭が働かない。
「うり、さんが...」
思わず漏れた声に二人の視線がこちらを向く。表情も体もぴたりと動かないるなに二人が次第に心配そうな顔に変わっていく。その光景をぼんやりと見つめ...
っていやいや、心配させたらだめでしょ。
「るな?」
顔を覗き込んできたえとちゃんに大声で返す。
「はい!!るなです!!!」
「うわっ、びっくりした」
「るなさん史上一番声大きかったですよ」
「あ、、すみません」
「いや、いいんだけどね」
挙動不審なるなに仕方ないなあという顔で笑う二人。ふがいない。
それより。
「あの、今の話って本当?」
「今って、うりの好きな人?」
ああ、どうか聞き間違いであってほしいというささやかな願いもえとちゃんの「本当だよ」という言葉でぶち壊される。
うそでしょ。
寄りにもよって想いを寄せている人に好きな人がいることが発覚するなんて。
「おわった、、、」
思わず声が漏れると、えとちゃんがからっと笑った。
「いや、るなじゃないなんて決まってないでしょ」
「そうですよ。メンバーだから言わなかっただけかもしれないですし」
「るなみたいなの好きになるわけないじゃないですか、、、」
リアクション大きいしすぐ感情動くし大人の余裕みたいなのもないし。
「絶対年上好きそうだし、、、ってうん?」
と、ここまで話しておいて重要なことに気づく。るな、そのままぺらぺら喋っちゃったけど。
「なんでるながうりさんのこと好きなの知ってるんですか!?」
「え、バレバレじゃない?」
「うん。あんな分かりやすいことある?ってレベルでしたよ」
「うそ、、、」
じゃあ、とっくにバレてるかもしれないじゃん。本人に。
顔から血の気が引いていく。るなの青い顔を見てぎょっとした顔になるえとちゃん。でも、すぐにふっと笑ってるなの肩にぽんと手を置く。
「大丈夫大丈夫、アイツバカだし」
「、、そうかなあ」
下を向いたるなに、二人は顔を見合わせる。
「じゃあ、いっそのこと本人に聞けばいいのでは?」
「、、、え?」
なにかとんでもない言葉が聞こえてきた気がする。顔を上げると、にっこり笑顔ののあさん。横にも悪い顔のえとちゃん。
「ナイスアイデアだね、のあさん」
「いやいやいや。自分で聞くとか無理ですよっ」
「別に大丈夫でしょ〜。だって私だってうりに聞いたし。」
「それは、たしかに、、、」
でも絶対、平静を装えない。
うじうじと体を揺らしていると、のあさんが真剣な表情で覗き込んでくる。
「でも、るなさんだってもやもやしたままは嫌じゃないですか?」
「それは、、、」
くっと言葉に詰まると、えとちゃんも加勢してきた。
「いっそのこと、聞いちゃったほうがいいんじゃない?好きな人誰ですかって」
たしかに、このままは少し嫌。だけど…。そんな勇気なんて、無い。
「じゃあ、るなに勇気いっぱいチャージしてください」
拳を握りしめて二人にお願いをする。二人はちょっと目を見開いて、ぎゅっと抱きしめてくれた。
「しゃーないなー。るなは」
「大丈夫ですよー、大丈夫」
小さい子供をあやすみたいに肩をトントンしてくれる。優しい声色になんだか安心。
「、、、ふたりともありがとうございます。聞けそうです」
「それならよかったよ」
「明日、がんばってくださいね」
「、、はい!」
「ふぁ、、、」
昨日の夜は女子会で少し遅くなってしまったので、朝食の時間は少し眠い。
「あとでちょっと寝よ、、」
頭がふわふわしながら渡り廊下から本館に入る。ダイニングへ入ると、前方から一斉に声が聞こえてきた。
「あれ、るなやん」
「めっちゃ眠そうだけどだいじょぶ?」
「寝起き!って感じですね」
マッスル寮の皆さん(料理人のシヴァさん以外)がお揃いで自分の椅子に座っていた。
「るなさんおはよ」
「え、うりさん。はい。おはようございます」
昨日の今日で動揺して変な感じの返事をしてしまった。案の定他のメンバーがうりさんに絡む。
「おいおい、るなに怯えられてやんの」
「やんのやんの」
「挨拶しただけでしょーが!」
「だから怖いんじゃない」
「意味わかんねーしw」
ごめんなさい。うりさん。でもちょっとるなが収められそうにないです。
小さく両手を合わせてうりさんを見つめると、肩をすくめて笑ってくれた。
「その辺にしとけよ。るなさん困ってるだろ」
「それもそうやな。腹減ったし」
さすが実況者。切り替えが一瞬。
思わず笑みが溢すとどぬくさんが駆け寄ってきた。ふわふわした雰囲気はるなからも接しやすい。
「ねー、昨日から頭痛いんだけどどうしたらいー?」
「え、大丈夫ですか?」
「うん、ちょっとだけなんだけどね」
「うーん…。とりあえず痛いところに手を当ててみましょ」
「わかった」
言われた通り素直に右手を額に当てるどぬくさん。あとは…。
るなはどぬくさんの左手を両手で握って必殺のあの呪文を口にする。
「いたいのいたいのとんでけー!」
周りの皆さんが驚いたような顔をする。筋トレいっぱいしてるマッスル寮の人たちはいつも健康だもんね。
どぬくさんは刀の練習で怪我をしてくるからよく診てる。鍛錬も良いけどほどほどにって言ってるのに。
ふんす、と得意げにどぬくさんの顔を見ると、笑いを堪える顔をしている。耐えきれなくてぷっと吹き出すのがいつものオチだけど。
「あはは、ほんとに勘と元気パワーで治しちゃうんだからすごいよね」
「ばかにしてるよね!?」
「ううん、まさか。ありがとねー」
ちょーっとだけ引っかかるけど、役に立てたならよかった。
二人で笑い合う。
「…ほわほわオーラがすごい」
「さすがからぴちの癒やし担当」
それにしても、
「ふぁ…」
「るなさん眠いの?」
いつの間にか隣に来ていたうりさんに声をかけられる。
「あ、はい…昨日女子会してて」
「ははあ、寝るのが遅くなったんだ」
「そうなんです…」
そういえば、うりさんに好きな人聞かなきゃなんだっけ。そう思うと少し緊張するな。
「てか、のあさんたちは?」
「たしかに、いつも一緒に来るのに気になってたんですよね」
...
「あ」
「え、忘れてたの?」
やばい。
「るな、女子寮に戻ります!!」
「あ、ちょっと...」
脇目も振らずダッシュしたるなに皆さんはぽかんと口を開けた。
「ごめんなさい!!」
女子寮のリビングのソファに座っていた二人に大きな声を上げながら駆け込むと、同タイミングで振り返るのあさんとえとちゃん。
「あれ、先行ってたの?」
「なんだ、連絡入れてくださいよ」
「ごめんなさい!すっかり忘れてて!」
慌てて弁解?するるなに二人は笑う。
「いいよ、昨日色々言っちゃったから動揺してたんでしょ」
「今から三人で行きましょ」
「二人とも...」
なんでもないような顔で笑ってくれる二人には頭が上がらない。
「いいんですよ、るなさんは私達の可愛い妹ですからね」
「そーそー。そんな気にすんなー」
きゅん
「大好き!!」
感激で目をうるませながら言うと二人が大げさだよ、と笑った。
「え、うりの目の前でどぬの手握ったの?」
ダイニングへ向かう途中にさっきあったことを話していると、えとちゃんがつっこむ。
「うん。調子悪かったみたいだから」
いたいのいたいのとんでけーって。
なんとも思わず言うと、二人が微妙な顔を見合わせる。
え、るなよくないこと言っちゃった?
「いや、よくない訳じゃないですよ。るなさんはここのお医者さんですし。でも...」
「なんですか?」
首を傾げると、のあさんが眉尻を下げる。
「いえ、言わないほうが面白そうなのでやめておきます」
と笑った。
「いただきます」
結局るなたちは朝食の時間に少し遅れてしまった。申し訳ない。
揃うまで待っててくれるみんなは本当に優しい。
「ねー、ゆあんくんともふくんは?」
隣の席に座ったえとちゃんが同じ寮のじゃぱぱさんに声をかけると、パンを皿に置いて言う。
「地下の研究所でタイムマシンやってるよ。すっげー夢中になってたから後で持ってく」
「タイムマシンって結局どうなったんですか?前にじゃぱぱさんたちが行ったっきりで」
「燃料の代わりになるものを開発中らしいよ。あとちょっとで試運転できるとこまで行くって」
「へー、すごいですね」
「るなもいつか乗ってみたいです」
「恐竜が居る時代怖すぎたよ」
「え、そんな昔には行きたくないです」
「昔のフランスとかでケーキ食べてみたいな」
「それめっちゃいいじゃん」
「本場のスコーンとか食べてみたいです!」
「えーやばい、行きたい...」
「食い気がすごいな」
「「なにか?」」
「なんでもないです」
女子組とじゃぱぱさんで話をしていると、キッチンの方から声が聞こえた。
「あっつ!!」
一斉に声のした方を向く。
「どしたー?」
「痛い?」
「何があった?」
みんなが口々に心配の声をかける中シヴァさんがさっと駆け寄る。
「うり、だいじょぶ?」
「おかわりしようと思ったら」
「フライパンまだ熱いって言ったよね?とりあえず冷やせ」
どうやら火傷したらしい。
えとちゃんにのあさん、じゃぱぱさんに目線をむけられたので頷いて席から立つ。
「うりさん」
「あ、るなさん」
るなの姿をチラリと見て大丈夫だと判断したのかシヴァさんは自分の席に戻った。
水を流して当てている指に赤い線が走っているのが見えた。あらら。
「えっと、とりあえず包帯巻いときましょ」
携帯しているポーチから軟膏と包帯を取り出す。赤い部分に軟膏を塗って包帯をくるくると巻く。テープで止めてからうりさんを見上げた。
「大丈夫!すぐ治ります!!元気パワー注入しとくので!!」
「そっか。ありがと」
「はい!!」
張り切った笑みを浮かべるとうりさんも笑顔になってくれた。
「じゃあ、食べましょ」
「ちょっとまって」
テーブルに戻ろうとすると、声をかけられて後ろを振り向く。
首を傾げると、目線を逸らしながらうりさんが呟く。
「あれ、俺にはしてくれないの?」
あれ?少し頭で考える。
「ほら、いたいのいたいの...ってやつ」
ああ、それのこと。いや、でもあれって手を握るよね。痛いのに握るのは...。
それに、好きな人の手を握るとか、ちょっと恥ずかしい。うーん。
ちょっと考えて、るなはうりさんの手に自分の両手をかざした。
「じゃあ、えっと、いたいの...」
「違うでしょ」
即座に声を被される。
見上げると、ちょっと不満そうな顔でるなを見つめていた。
真っ直ぐな視線にたじろぐ。
「あ...」
「どぬはいいのに俺はだめなの?」
とくん
口を尖らせてるなを見ている顔にどきりとする。
「えっと、じゃあ...」
おそるおそる包帯の巻かれた手を両手で包む。うりさんの手、指が長くてきれい。
「い、いたいのいたいのとんでけ...」
なんだか無性に恥ずかしくなって最後の方は声が小さくなってしまった。これじゃ元気パワーなんて言えないかも。
うりさん、なんでそんなにコレして欲しかったんだろう。変に思われてないかな。
ちらりと上を見る。そこには見たこともないような柔らかい表情をしたうりさんの顔。
「うん」
優しい色をした目に射抜かれた。満足そうに頬を少し染めて頷く姿に体温が上がっていく。顔が熱い。
「じ、じゃあ早くご飯食べましょ!るなお腹空いたなぁ〜...」
うりさんの手を離してそそくさと席につくと、全方向から生暖かい視線を感じた。
るなの両隣の女子からニヤニヤとした目で見られたので、小声で怒っといた。
「あれ、るなさん」
「あ、うりさん」
お風呂から上がってドライヤーをして麦芽飲料を持ってサンルームに行くと、銅像の前で絵を描いているうりさんに会った。
「女子会?」
「はい、八時ここに集合で。今日は星がすっごくきれいだから」
「そっか、じゃあ俺は邪魔者ってわけだ」
「えっ、そんな...」
冗談めかして言ううりさんにちょっと慌てる。両手をわたわた振っていると、はは、と笑われた。
筆を置いて立ち上がったうりさんはソファの方に親指を向けた。
「座らないの?」
「あ、いえ、座ります」
「俺もそっち行っていい?」
「もちろんです」
真ん中のソファに座ると、うりさんが隣に座る。思いの外距離が近くなってびっくりした。
「な、なんでこっち...」
「え、だめだった?」
「いや、そんなことは無いですけど...」
まさか同じ椅子に座るとは思ってなかったです。
「八時だっけ?二人が来るの」
「あ、はい。そうです」
「そっか。じゃあそれまでは俺と話してよーぜ」
頭をコクリと下げて了承意を示すと、うりさんの表情が和らぐ。
「女子会ってだいたい女子寮でやってんの?」
「そうですね。だいたいリビングで」
「ふーん。午前中とかはなおきりさんの植物園行ってるって聞くけど」
「たしかに。頻度は少なめですけど、あそこキレイに手入れされてるしいい匂いだし良い所なので」
「女子会するたびに追い出されるって泣いてたよ、あの人」
「それは…すみませんって感じです」
「はは、あの二人の圧に敵うヤツはいねぇよ」
ふふ、と笑い声が溢れる。星空の下、二人で話す。こんなロマンチックなシチュエーションある?
そういえば。
すっかり忘れてた昨日の二人との約束を思い出す。そうだ、聞かなきゃ。好きな人。
緊張して身が固くなるのを感じる。
大丈夫、なんてことない会話。メンバーとしての興味風に聞けば良い。
るなも知りたくないけど知りたいこと。聞きたいこと。だけど、口が開かない。どうしよう。
「ありがとな、今日」
「ん?」
ぽつり。
うりさんの口から出た言葉。横を見ると、うりさんと目が会った。
あ、この顔。
朝の優しい目と柔らかな口と同じだ。
「いや、そんな...るなは医者だから...」
「ううん、そうじゃなくて。我儘言ったっしょ」
ああ、いたいのいたいのとんでけ、のこと。
「たいしたことしてないです」
それにあれは、誰にでもしてることで。るなの自分の恥ずかしいって感情でやらなかっただけで。
医者という役割を全うできてなかったし。何故かすっかり忘れてたし。
「いや、俺の中じゃ結構重要なことよ」
「どうして?」
理由がわからず首を傾げると、片方の眉を下げて自嘲するような笑みを浮かべた。
「誰かにしてること、自分にされてないのが嫌だったんだよね」
「…ん?」
うりさんの言っていることがよくわからなくて今日何度目かの首を傾ける。
ふ、と笑い声をこぼしたうりさんはぽんとるなの頭を撫でた。
「いや、いいや。分かんないなら。…そろそろ八時だ」
壁にかかった時計を見たうりさんが席を立つ。隣にあった温もりが離れてさみしく感じる。
「それじゃ」
描きかけの絵に向かおうとするうりさんの袖を無意識に掴んだ。
「…るなさん?」
驚いたような顔で見下ろしてくるうりさんの目を見れない。
でも、二人と約束したことだから、言わないと。なんて誰に言っているわけでもないのに言い訳のようなことを考える。
「あの...」
「ん?」
「うりさんの好きな人、誰ですか」
「え、」
動揺したように揺れる声に言葉を紡ぐ。
「いや、昨日、えとちゃんから聞いちゃって。それで、ちょっと気になったというか...」
言葉が尻すぼみになっていく。まともに目を合わせることができなくてうつむく。
こんなこと聞いて、顔が赤くなってるってこと、自分で分かってしまう。
力が抜けて、袖から手が離れた。
と、その手が大きな温もりで包まれる。
うりさんに手を、握られている。びっくりして思考が追いつかない。見上げると、ちょっと頬を赤くして困ったような顔がある。
目をそらされた。ゆっくりと握りしめられていた手を降ろされる。
今度こそ背を向けたうりさんに我に返る。
「うりさ「取り敢えず」
落ち着いていて、少しだけ照れているような声色に口をつぐむ。顔が見えない。
「…俺は好きな子以外にこういうこと、しない」
「…」
ん?
ぽかんと口を開ける。頭がすごく早く動いて逆に何を考えているのか分からなくなる。
そうこうしているうちにうりさんが小さく手をあげて。
「おやすみ」
愛おしさが籠もったような声で言って。
「いや、えっ」
動揺しながら必死に頭を働かせている間にうりさんがちゃちゃっと絵を持って行ってしまう。
好きな子以外にこういうことしない
さっきのうりさんの言葉を反芻する。
ゆっくりゆっくり噛み砕いていく。
「それって...」
顔も体も温度が上がっていく。
時間をかけて理解したときには、るなの頭はもうパンク寸前になっていた。
🎸side
自分の部屋で頭を抱える。熱い顔を冷ますために冷たい水を一気に飲む。
「なにカッコつけてんだ、俺…」
てか、告白同然なこと言っちゃったし。逃げてきたし。
「俺、明日どんな顔で会えば良いんだよ…」
🍪🍫side
「「そこまで言うなら告白しろよ(してください)…!!」」
じれったいけどくっつくのも時間の問題である。と二人は無理やり自分を納得させた。
コメント
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🎸❄️最高です🥲
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