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🤍side
あの蒸し暑い体育館から抜け出して、テントの下で過ごすこと数十分。
陽の温かさからだろうか。
心地の良い、良い感じな体温の上がり方でぽかぽかして、
眠気が襲ってくる。
💛「……サッカーってつまんないね。」
🤍「んー、案外面白いよ?、やってみると。」
あ、と声を漏らすが仁ちゃんは分かっているかのようにスルーする。
やってた事、聞かないあたりやっぱりすごいなって思う。
💛「どうする?、戻る?」
🤍「やだ、あそこ居たら絶対参加させられる。」
それもそうか、とまた青空に視線を向ける仁ちゃん。
俺もそれに釣られて顔を上げれば、
?「あれ、仁人じゃん。」
💛「………え?、」
聞き馴染みのない低い声が上から降ってきた。
まじで上から。
視線を前に戻せば、流れる汗を上の体操服で拭う男子生徒。
身長はそこそこで体操服の色を見れば、3年生だって分かる。
💛「な、なんでここにっ、」
?「それはこっちのセリフ。俺、サッカー選んだって言ったけど??、まさか逢いに来てくれた感じ??」
なんて変な調子でついていけない。
綺麗な横顔にすらっとした体型。
足の筋肉の付き方を見れば、あぁサッカー部なんだって一発でわかる。
🤍「…ぇっ、と」
話に入れずに、二人を見比べれば、
?「ん?、仁人の友達??」
💛「あ、、その子はっ、」
その男子生徒はくるりと仁ちゃんを目に見えぬ速さで引き寄せ、後ろからバックハグする形になる。
…めちゃくちゃ、独占欲強いじゃん、、
💛「ばかっ、ここ人見てるからっ、!!⸝⸝⸝」
?「いいじゃん?、俺のなんだし。」
モノ扱いするな、と怒ってるが満更でもなさそう。
てかその距離に、第一先輩って…
💛「もう!、離せっ、勇斗!!」
?「うっわ、我ながら酷いこと言いまちゅねー」
🤍「ぁ、お取り込み中…、??」
💛「違うから!!!」
抱きつかれる腕を必死に離そうと抵抗するが、非力な仁ちゃんじゃ敵いっこない。
ばたばたと暴れ回る姿はまるで猫みたいだ。
?「あー、ごめんごめん。自己紹介してなかった。」
💛「早くしろ!、誤解するだろ!!」
?「してもいいのに?♡」
💛「黙れ!!!!!」
何か一つのお笑いを見ている感覚だ。
それで思わず吹き出してしまう。
💛「柔太朗っ!、笑い事じゃないからな!?」
?「えー!、柔太朗くんって言うんだ?」
🤍「!、あ、はいっ、!」
🩷「俺は3年の佐野勇斗。あ、勇斗の”斗”は北斗の”斗”ね?、」
💛「別に聞いてねぇだろ!!!」
きぃっ、と未だ睨み続ける仁ちゃんは何ともまぁ…無様で。
💛「おいっ、汗臭いっ!!、まじで離れろ!」
🩷「はぁ!?、いつも俺の匂い好きって甘く啼くのに?笑」
💛「ばっ、!?⸝⸝⸝⸝⸝⸝」
🤍「え、…そこまで進んでんの、?」
ちょっ、そういう感じ??、
🩷「柔太朗くんは知らないと思うけど、仁人こいつはまじで夜…」
💛「〜〜〜!!!⸝⸝⸝⸝⸝⸝」
🩷「い”っだッ”ぁああ!!」
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それは何ともまぁ、素晴らしい平手打ちだったよね。
振り上げられた腕で先輩の頬をばちーんって。
🩷「おい叩くこともないっ、…って」
💛「〜〜っ、!!」
🩷「……ごめん、やりすぎた。」
先輩の前に立つ仁ちゃんは涙目で拳をぎゅっときつく握りしめていた。
あ、これ怒ってる。
🤍「仁ちゃっ、」
💛「俺っ、こんなやつ知らないからっ!!!」
ふんっ、と背を向ける姿を見れば、あららと言いたくなる。
でもまぁ、流石にやりすぎ。
🩷「ごめっ、仁人っ」
💛「気安く名前呼ぶなよ!!この虫が!!」
ここまで怒ってるの初めて見たかもしれない。
🤍「まぁまぁ、仁ちゃんっ。えっと、佐野先輩?もそこまで悪気があったわけじゃないからっ、」
🩷「……勇斗でいいよ。」
うん、悪気あったのかも。
💛「知らないっ、こんなやつ!!、デタラメ言って調子乗って。俺ちゃんと断ったのに、」
下を俯いて、涙を堪える姿なんて見てられなかった。
俺はそっと仁ちゃんの近くに行って、背中を摩る。
💛「おれ、はっ、…」
🤍「うん、ゆっくりで良いよ。」
そっと頭を撫でて、落ち着かせて。
とにかく、一旦佐野…じゃなくて勇斗先輩とは距離を置いて。
🩷「……柔太朗くん、ごめんね。」
🤍「良いですよ。慣れてますから。」
とりあえず座らせて、気分が上がるように慰めなきゃ。
でも、これ何処まで聞いていいんだろう、
小さい身体なのに蹲って背を丸めたことで尚更小さくなる。
その隣に距離を開けるようにして座る勇斗先輩。
🤍「仁ちゃん、大丈夫だよー。」
💛「うっ、……ひっく、」
そう優しく声をかければ、次第に鼻をすする音がしてくる。
🩷「ごめっ、…俺っ、泣かせる気はっ、」
💛「知るかっ、んなもん!!」
あちゃ、今は何を言っても逆効果だろうな。
赤く腫れた頬を摩りつつ、ずっと下がり眉な先輩を見てれば同情もしたくなるけど…
いや、これは先輩が100悪いか。
🩷「…じんとっ、」
「あれ?、勇斗。こんなとこいたの?、」
🩷「……ぁ、」
「探してたんだけどー。なになに、泣かせたの?笑」
きっと多分同じクラスであろう男子生徒がこちらに近寄ってくる。
未だ困り眉の先輩が立ち上がり、俺たちの目の前に立つ。
🩷「あー、そんな感じ。始まんだろ?、行こうぜ。」
「えーっ、まさか泣かせるとはねぇ。てか可愛い顔してんじゃん。」
ぐいっ、と顎を持たれ無理やり顔をあげさせられる。
太陽の光が眩しすぎて焦点が上手く合わない。
てか、俺の事言ってる??
🤍「ちょっ、……!?」
「へぇ、流石勇斗。良い趣味してんじゃん。」
🩷「おい。気安く触るな。」
「何でだよ。俺達の仲だろ?、てか君もしかしてΩだったりする?笑笑」
ぎらりと一瞬光る目が見えて身体が固まる。
……このひと、…あるふぁ、だ
「ねぇねぇ、どーなのよ?笑、もしかしてもういる感じ?、それとも違うの?笑笑」
🤍「ぇ、ぁ、…、」
頭が真っ白になる感覚がする。
身体が硬直して、口がパクパクして上手く言葉が出ない。
“違う”って否定したいのに、
その肝心な3文字が出てこない。
「えー、否定しない感じ?笑、ほんとにそうなの?笑笑」
🤍「ぁ、…ぁっ、、、」
🩷「おいっ”、やめろって”!」
「はいはい、勇斗くんは黙ってよーね。俺、この子に聞いてるんだけど?、」
だめだ、からだがふるえて、
うまく、いきがすえないっ、
過去の断片が一瞬にしてフラッシュバックする。
…ぁ、…あ、あぁ、
🩷「…ぇ、ちょ、」
「っ!?、おまっ、」
だ、めだ。ごめん、なさい、
おれ、っ、
🩷「……ッ”っ、、!!!⸝⸝⸝」
🤍「はぁっ、⸝⸝⸝…ひゅぅ⸝⸝⸝、」
身体が急に熱を帯びて、どうしようもなくお腹がきゅんきゅんと疼く。
頭がぽわぽわして、隣にいた仁ちゃんにもたれかかった。
💛「ちょっ……って、はっ!?!?」
くるしい、つらい、
吐き出される息は熱をもち荒い。
身体が言うことを聞かない。
💛「柔太朗っ!!!!」
ごめん、なさい。まためいわくかけちゃう、
🤍「じんちゃっ、にげ…て、」
ぎらぎらと光る瞳で見られる視線が怖くて痛くて。
ただただ、熱に犯される感覚が消えないだけだった。
コメント
5件

コメント失礼します。設定、展開めちゃくちゃ好きです!🩷が🤍に嫉妬して💛をバッグハグするシーンが特に大好きです!この設定で🩷💛のお話を読んでみたいです。ご検討よろしくお願いします🙇
うわあ、体育館の外でのんびりしてると思ったら、仁ちゃんの彼氏(?)の勇斗先輩が登場して一気に空気が変わったね…。バックハグからの「俺のなんだし」発言には思わず「おいおい」ってなったよ。でもその後、柔太朗くんが急に発情し始めた展開は本当に胸が締め付けられた。過去のフラッシュバックから「逃げて」って言うところ、めちゃくちゃ切なくて…。Ωの設定がちゃんと物語の緊張感に効いてるなって感じた。次どうなるか気になるよ。