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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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だいごside




明らかに、様子がおかしかった。




毎日笑っていて、うるさくて、かわいくて。


そんなけんとが、


ステージ外では一回も笑わず、


無口で、いつも焦点の定まらない目をしている。





「 なぁけんと、?だいじょうぶ、? 」


けんと 「 、、だいじょうぶです、! 気にしないでください、! 」





いつも、これの繰り返し。


何を聞いても答えてくれない。





そんな中での活動中止。





メンバー全員が、


何件も何件もメッセージを送ったが、


誰一人としてけんとの既読が付かない。




これを続けていてもらちが明かない、


そう思った俺は、


下校するけんとを追いかけてみることにした。





「 ここで、あってるはず、 」





道の陰に隠れ、待ち伏せする。


すると、、





ファン 「 え!あれ長尾君じゃない?! 」


ファン「 やば!サインくださいっ!! 」





道の向こうで、声がする。


けんとがファンに話しかけられていた。




「 ぁ、!きた、! 」




しかし、けんとは話しかけられ、フリーズする。


時間が止まったかのように、うごかない。




流石にファンの子にも困惑の表情が浮かぶ。


話しかけにいこかな、?


なんて考えながら見ていると、


突然、





けんと「 ぁ、、っ、ご、ごめんなさいっ、! 」





と云い放ち、逃げるように走っていった。


さすがになにかある、と感じた俺は、


すぐに走ってけんとを追いかけた。





無我夢中で追いかけていると、


けんとが通う高校の屋上についた。





俺が追いかけてきてるのは


気が付かれてへんみたいやった。



けんと「 もう、いっか、笑、」




そんな声が聞こえる。


もう、待っていられなかった。




「 けんと、っ、?」




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けんとside


急に名前を呼ばれて、後ろを振り返る。


そこにはだいごくんがいた。




「 だいごくん、、?なんでここに、? 」




だいご「 なんでって、、、


けんとがだいじょぶやなさそうやから、ついてきちゃった、」




「 だから、だいじょうぶですってば、笑 」




顔を上げる。




だいご「 、、、、、っ!? けんと、、?


その顔の傷、どうしたん、、? 」



「 ぁ、、、ぇっと、、、、」




普段はメイクで隠してから現場に向かうから、

メンバーに傷を見られたのは初めてやった。






だいご「 なぁ、もしかしてやけどさ、? 」



だいご「 いじめ、られとる、?


俺でよければ、相談、してくれへん、? 」





だれにも、言わないつもりだった。


でも、見られてしまっては、言い逃れできない。


もう、限界だった。誰かに、聞いてほしかった。




それに、、、、。だいごくんには、話せる気がした、。




「 、、誰にも、言いませんか、、、? 」



だいご「 だぁじょぶ、絶対言わへんで、? 」



「 俺、高校入ってから、いじめられてたんです、、」


「」

「」







だいごくんは、最後まで だまって聞いてくれた。


俺は、散々泣いた。


いままで涙が出なかったのが、嘘みたいに。





だいご「 いっぱい、辛かったんやな、


よく、ひとりで耐えてきたな、」



だいご「 けんとは、生きてなきゃだめ、。」



だいご「 意味のない人間なわけ、ないんやで、?」





「 、、、っ、泣、」





だいご「 けんとはなぁんにも悪ない、。


がんばったなぁ、 」





そういって、優しく抱き締めてくれる。


人の温かさを、久しぶりに感じた。


素直に、心の底からうれしかった。





だいご「 俺な、車の免許とったねん、!


俺が毎日送り迎えしたろか、?」




「 ぇ、、ほんまに、? ええの、? 忙しいのに、」




だいご「 ええのっ! けんとのこと、守らせて、?」




「 、うぅ、、泣 ありがとう、泣」




だいご「 今日も、まっくらになっちゃったな、


送っていくで、?」





途中までのつもりが、


結局家まで送ってもらった。



やっぱりまだ、一人になるのが怖い、、


なんて思っていると、




不意にだいごくんに抱き締められた。



「 、、っ、?! //」



だいご「 ずっと、そばにおるからな、」




俺が、幸せを感じてええのかな、?


この人を、この人は、信じてええかな、?




涙を流しながら、俺はだいごくんを抱き締め返した。



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君だけが、僕の光

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