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だいごside
明らかに、様子がおかしかった。
毎日笑っていて、うるさくて、かわいくて。
そんなけんとが、
ステージ外では一回も笑わず、
無口で、いつも焦点の定まらない目をしている。
「 なぁけんと、?だいじょうぶ、? 」
けんと 「 、、だいじょうぶです、! 気にしないでください、! 」
いつも、これの繰り返し。
何を聞いても答えてくれない。
そんな中での活動中止。
メンバー全員が、
何件も何件もメッセージを送ったが、
誰一人としてけんとの既読が付かない。
これを続けていてもらちが明かない、
そう思った俺は、
下校するけんとを追いかけてみることにした。
「 ここで、あってるはず、 」
道の陰に隠れ、待ち伏せする。
すると、、
ファン 「 え!あれ長尾君じゃない?! 」
ファン「 やば!サインくださいっ!! 」
道の向こうで、声がする。
けんとがファンに話しかけられていた。
「 ぁ、!きた、! 」
しかし、けんとは話しかけられ、フリーズする。
時間が止まったかのように、うごかない。
流石にファンの子にも困惑の表情が浮かぶ。
話しかけにいこかな、?
なんて考えながら見ていると、
突然、
けんと「 ぁ、、っ、ご、ごめんなさいっ、! 」
と云い放ち、逃げるように走っていった。
さすがになにかある、と感じた俺は、
すぐに走ってけんとを追いかけた。
無我夢中で追いかけていると、
けんとが通う高校の屋上についた。
俺が追いかけてきてるのは
気が付かれてへんみたいやった。
けんと「 もう、いっか、笑、」
そんな声が聞こえる。
もう、待っていられなかった。
「 けんと、っ、?」
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けんとside
急に名前を呼ばれて、後ろを振り返る。
そこにはだいごくんがいた。
「 だいごくん、、?なんでここに、? 」
だいご「 なんでって、、、!
けんとがだいじょぶやなさそうやから、ついてきちゃった、」
「 だから、だいじょうぶですってば、笑 」
顔を上げる。
だいご「 、、、、、っ!? けんと、、?
その顔の傷、どうしたん、、? 」
「 ぁ、、、ぇっと、、、、」
普段はメイクで隠してから現場に向かうから、
メンバーに傷を見られたのは初めてやった。
だいご「 いじめ、られとる、?
俺でよければ、相談、してくれへん、? 」
だれにも、言わないつもりだった。
でも、見られてしまっては、言い逃れできない。
もう、限界だった。誰かに、聞いてほしかった。
それに、、、、。だいごくんには、話せる気がした、。
「 、、誰にも、言いませんか、、、? 」
だいご「 だぁじょぶ、絶対言わへんで、? 」
「 俺、高校入ってから、いじめられてたんです、、」
「」
「」
だいごくんは、最後まで だまって聞いてくれた。
俺は、散々泣いた。
いままで涙が出なかったのが、嘘みたいに。
だいご「 いっぱい、辛かったんやな、
よく、ひとりで耐えてきたな、」
だいご「 けんとは、生きてなきゃだめ、。
意味がない人間なわけない、、!」
「 、、、っ、泣、」
だいご「 けんとはなぁんにも悪ない、。
がんばったなぁ、 」
そういって、優しく抱き締めてくれる。
人の温かさを、久しぶりに感じた。
素直に、心の底からうれしかった。
だいご「 俺な、車の免許とったねん、!
俺が毎日送り迎えしたろか、?」
「 ぇ、、ほんまに、? ええの、? 忙しいのに、」
だいご「 ええのっ! けんとのこと、守らせて、?」
「 、うぅ、、泣 ありがとう、泣」
だいご「 今日も、まっくらになっちゃったな、
送っていくで、?」
途中までのつもりが、
結局家まで送ってもらった。
やっぱりまだ、一人になるのが怖い、、
と思っていると、
不意にだいごくんに抱き締められた。
「 、、っ、?! //」
だいご「 ずっと、そばにおるからな、」
あぁ、俺が、幸せを感じてええのかな、?
この人を、この人は、信じてええかな、?
涙を流しながら、俺はだいごくんを抱き締め返した。
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