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けんとside
そんなこんなで、高校二年生になった俺は
毎日だいごくんに送り迎えしてもらった。
いじめっ子に呼び出されそうになっても、
『 おい、この後校舎裏な 』
「 ぇ、、は、はぃ、、」
だいご「 けんとー!迎えに来たでー! 」
「お、俺、迎え来てるから、!!」
『 チッ 、 』
そうやってだいごくんは助けてくれた。
「 だいごくん、!ありがとう、!! 」
だいご「 んふ、 どういたしましてっ! 」
ふとみただいごくんの顔に、違和感があった。
「 だいごくん、、その傷、どうしたの、??」
首と顔に、傷やあざが付いていた。
なにか、何かわからないけど、いやな感じがした。
だいご「 んーん、!!きにせんのっ、!!
ほら、帰ろっ!!」
「 はぁーいっ、!!!」
明らかに、ぶつけてできちゃった、
とかのレベルではなかった。
でも、聞けなかった。
本人、大丈夫って言ってるし、、、、きっと、!
なんて思いで不安を塗りつぶしていた。
そんなある日。
いつものようにお迎えに来てくれる
だいごくんの車に駆け寄る。
「 、、い、ない、? 」
車はあった。
でも、いつも安心する声で迎えてくれる
運転席は空っぽだった。
もしかしたら、
自販機に飲み物を買いに行っただけかもしれない。
そうであってくれ、と願いながらも、
嫌な想像を止めることができなかった。
俺はあたりを走り回ってだいごくんをさがした。
コンビニ、自販機、ベンチ。
どこを探しても見当たらない。
ここには、ここにだけはいないで、
と強く願いながら、
俺はある場所へ向かった。
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だいごside
ことの始まりはあの時。
いつもどおり、
校門の前に車をとめてけんとをまっていた。
学校のチャイムが鳴り響く。
すると、こちらに向かってくる人影が見えた。
「 けんと!、、やない、?? 」
明らかに複数人だった。
なんだ、見間違いか、と思っていると、
『 お前、ちょっと来いよ 。 』
突然強い口調で話しかけられる。
「 は、?だれだよ、行くわけないだろ 」
『 けんとくんがどーなってもいいんだな?笑 』
「 、、っ! けんとに手を出すなっ、!!! 」
『 じゃー、さっさと来いよ。』
だれかわからないけど、
けんとに何かされるのは絶対許さない。
しぶしぶ、そいつらの後を追いかけていった。
呼び出されたのは、校舎裏。
さっきよりの仲間が増えていて、
いかにもチンピラって感じ。
トップらしき人が、口を開く。
『 お前、なんで長尾に張り付いてんだよ 。 』
『 俺ら、あいつ殴れなくて困ってんだけど 。 』
「 別に、関係ないだろ。 」
今ので分かった。こいつらが、けんとをいじめてるんや、。
『 あ? 何口答えしてんだよ 。』
『 あーあ残念笑 こいつ、縛っておいて。
俺、長尾探してぼこぼこにしてくる笑 』
「 それだけはやめろっ、!!!! 」
『 あ? 』
「 俺を殴っていいから、!! けんとは傷つけるな、!!!」
『 へぇ、大人だろうけど、手加減しないよ?笑 』
「 代わりに、俺を殴ったらけんとに手、だすなよ 。」
『 ま、今日のところはこれでいっか 笑 』
結局おれは、ぼこぼこに殴られた。
その日は、
なんとかけんとが帰る頃には車に戻れたから、
怪しまれることはなかった。
その日を境に、けんとに手を出さない、
という約束の元、おれは散々殴られ続けた。
暴力は日に日にエスカレートしていき、
全身が悲鳴を上げていた。
そしてついに今日、校舎裏で一人、意識を失ってしまった。
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