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ハッピーバレンタイン!!💝
ということで過激……ではなく左手君が2人にあげるためのチョコをせーちゃんと頑張って作るお話です😙(まど誠要素あり)
2月13日。
まだまだ寒い2月。外を歩けば口からは白い息が出てくる。
白いダウンを揺らしながら街中を歩いていると【恋人と一緒に♡バレンタイン♡】なんて色々と甘ったるい看板が出ていた。
左手(バレンタインねぇ)
馬鹿らしいなんて思いながら、店内の客を見つめる。両手にチョコレートを入れる用の容器を持ち、それらとにらめっこをしながら選んでいる人や 友達と談笑をしながら大袋に入っている菓子を購入する人……。
見ていると誰がどんな人に渡すのか、本命チョコか義理チョコかがだいたい分かる。
誠一「……?、星喰弟やん!」
左手「あぁ?踏分……?なんでこんなとこいんだよ」
視線を向けると大きな買い物袋を1つぶら下げた誠一が……。ここは紋躯町。スワロウテイルのいる集骨町からは距離がある。わざわざ町を越えるなんてなにかあったのか?
誠一「いやぁ、バレンタインに使う材料がこっちに売ってなくてなぁ…ちょっと買いに来たんや」
左手「バレンタインだからってわざわざ作ってんのかよ…意味わかんねえ」
誠一「まぁなぁ、大変やけど…みんなが美味しそうに食べてくれんの見るとまた作りたくなってまうんよ」
左手「ふーん」
寒さに顔をほころばせながら言う誠一に目線だけをくれて返事を返した。
左手「……何作んの」
誠一「今年はマフィンとクッキーや!」
左手「へぇ……、」
左手「…それって俺も作れんの」
誠一「……」
左手がそう聞けば首を傾げた状態で誠一が固まった。聞くのが照れ臭くて、聞いた後の沈黙が痛かった。
左手「あ〜、やっぱいい」
誠一「……か、」
左手「あ?」
帰ろうとした途端、冬の空気に乗って小さな小さな声が聞こえてきた。蚊の羽音にも負けそうだ。
誠一「もしかして、好きな子おるんか……?!?!」
左手「……は????」
目を輝かせて身を乗り出しながら言ってくる誠一に後退りする。
左手「いや、い」
誠一「よし!俺が作り方教えたる!!俺ん家行くで!!」
左手「おいまてって、!!」
左手の制止の声など聞こえていないようで…上機嫌な誠一に手を引かれ、左手は紋躯町を後にした。
左手「別にいいっつったろ…」
キッチンで買ったものを整理する誠一を眺めながら不服そうにそう言う左手。きちんと整備された部屋のソファの上で居心地悪そうに座っている。
誠一「よくあらへん!!好きな子にはちゃんとアピールせな!!」
左手「だから好きな子じゃねぇって、彼…あ」
誠一「か、かれ、…彼氏?!」
左手「あーもう、まじだる…」
誠一の前だと底抜けの明るさと優しさに誰もが気を抜いてしまう。左手はそんな誠一を嫌という程思い知る。
口が滑ってしまった。やらかした。
誠一「なんや!!左手君も彼氏持ちかい」
誠一「バレンタイン手作りなんてさぞかしラブラブなんやろなぁ?」
左手「うるせぇ…、…左手君”も”?」
誠一「あ゛ッッッ…ちゃう!!間違えたんや!!」
左手「へぇ〜、もしかして恵美まどかと?」
誠一「ぇッッッ゛、ぁ…う、その…」
左手「ぶはッッ!!顔真っ赤じゃん!!図星〜」
悪い顔で左手を弄ぶ誠一だが…天然な部分が出て仕返しされてしまった。冷蔵庫のドアに真っ赤な顔を隠している。
誠一「う〜゛、!!うるさいわっ!!とにかく、作るの早く決めや!!!!もう明日やで!!」
左手「声デカ…照れ過ぎだろ」
聞こえない位の声量でボソッと呟きながらSNSで作るものを探した。可愛らしいクマのクッキーやらなにやら、凝ったものが多くて左手は眉間に皺を寄せる。
左手(お菓子作りなんてやった事ねぇし…)
脳内では文句が鳴り止まない。それでも探し続けるとカップケーキの動画が出てきた。
意味を解説しながら作っていて、作り方も簡単そうだ。
左手「カップケーキ…」
誠一「お!カップケーキにするんか?ええやん!!それなら明日まで持つしな」
買ったものを整理しおわったらしい誠一がこちらに来て左手の端末を覗いた。
誠一「材料…これやったらうちにあるで、何人分かにもよるけど…」
左手「2人」
誠一「じゃあ余裕やな!!」
誠一「よしっ!!早速つくろか」
それからというもの。
誠一「ちゃんと粉ふるってから入れなあかんで、食感悪なるからな」
誠一「空気を入れるように混ぜや、ふわふわになるからな!!」
…と、誠一シェフのアドバイスに従いながらカップケーキ作りに奮闘した。
片手で数えられるほどしかやったことの無いお菓子作りだが、天性の器用さが出たようでかなり良い仕上がりになった。
食欲をそそるきつね色の生地、その上に乗るのは真っ白なホイップクリームにアラザンや粉砂糖、生地にチョコチップを混ぜたものもある。ほんのり香る甘い香りが部屋を満たした。
誠一「おぉぉ…!!めっちゃくちゃ美味そうやんかぁ!!ホンマにお菓子作りやってないんか?!」
左手「そりゃどーも、まじでやった事ねーよ」
隣でまた先程のように身を乗り出して喋りかけてくる誠一を面倒くさそうに見つめる。
左手「にしても作りすぎたか、めちゃくちゃ余るぜこれ」
誠一「あげるだけじゃなくて自分も食べればええやん!!」
誠一「俺飲み物入れてくるわ!!」
左手「拒否権…」
またもやキッチンに消えていく背中を見詰めながらそう呟いた。
戻ってくるまでローテーブルに広げられたカップケーキを見つめる。
左手(渡したら…どんな反応すんだろうな)
2人のリアクションを想像していると無意識に表情が崩れていたようだ。
誠一「なんや楽しそうな顔してるなぁ」
左手「あ?見間違いだろ」
誠一「わかるわぁ、渡すの想像するとワクワクするよなぁ」
左手「人の話を聞け」
マグカップ両手に戻ってきた誠一にそう言われ、表情を戻す。
誠一「早速食べや!!」
左手「お前食わねぇの」
誠一「いやぁ左手君が作ったのやしな、俺は後でまた作るから…」
左手「…一緒に作ったのに?」
お茶を飲みながらカップケーキを食べようとする左手を見つめる誠一に、そう問いかける。
かなり強引だったが…一応一緒に作ってもらって、自分だけ食べるのはどこか居心地悪い。
誠一「お前…意外と言うことかわええなぁ」
ニコニコとしながら左手の脇腹をつつく誠一に思考は一転。
左手「は?じゃあいい、食うな」
誠一「ごめんって!!じゃあ1個もらおかな」
焦りながら謝って誠一はチョコチップが混ぜられたカップケーキを手に取った。
左手「ん」
左手は粉砂糖のかけられたカップケーキを取った。
誠一「じゃあ…いただきます!!」
誠一と同時にカップケーキを口に含んだ。
しっとりとした生地は程よい甘さで、少し余分に焼いたことで表面は少し固くなり香ばしい香りが鼻を抜けていった。
カップケーキの上にかけられた粉砂糖は舌の上で直ぐにとけ、その甘さが全身を駆け巡る。
左手「……うま」
誠一「んー!!うまぁ 天才やんなぁ!!やっぱ左手君器用やわぁ」
その後、カップケーキを食べ終わった2人はお茶を飲みながら少し雑談をしていた。
そんなことをしていると空は橙色になっていた。左手は帰ることにした。
カップケーキは丁寧に袋に入れられ、玄関で手渡される。
誠一「ほい!カップケーキな」
誠一「お互い渡すの頑張ろな!!」
冬の寒い空気の中で、暖かい太陽のような笑顔が左手を照らす。
左手「渡した時の反応後で教えろよ」
誠一「もちろん!!左手君も教えてや」
少し喋ったことで左手も気分が良くなっていて、いつのまにかそんな約束をしていた。
そうして玄関の扉を開けた時、左手は後ろを振り返る。
左手「…さんきゅ」
誠一「…!!お前やっぱりかわええなぁ!!」
左手「うおっ、やめろ…!!じゃーなまた今度」
誠一「おう!!またな!!」
振りむいた左手の頬を家事をして少し荒れている手で包んだ。それを振り払って外へ出る。
左手「ほんと、人たらしなんだな…アイツ」
左手はスワロウテイルの探偵の顔を思い浮かべ少しだけ同情してやった。
そして迎えたバレンタイン当日。
左手の手には昨日の帰りに買った箱の中に2つのカップケーキを入れた物が2つ。それぞれ右手の分には黒いリボンのシールを、千トのものには黄色のリボンのシールを貼った。
左手(いや…渡せねぇだろ…)
左手は自分の普段の性格を思い出しながらそう思った。いつも贈り物をするような女々しい性格ではない。なのに急に…こんなことをするなんて
左手「引かれそ〜」
右手「なにがですか?」
左手「うわっ、兄貴…!!帰ってきたならなんか言えよ…千トは?」
右手「声掛けたでしょう、千トなら手を洗っています」
左手「まじ?気づかなかった」
ソファで座っている左手の背後に突然現れた気配に驚きながら膝の上にあるカップケーキをかくした。
右手「…で?なにが引かれそうなんですか?」
左手「なんでもねぇよ、こっちの話」
右手「では…その膝の上にあるものは?」
左手「気づいてんのかよ…」
右手「当たり前でしょう」
ソファの背もたれに肘を置きながら質問攻めしてくる右手に、隠すことは諦めてカップケーキをローテーブルの上に置いた。
千ト「あ!左手君ただいま〜!!……ってそれ!!」
左手「そーだよ、バレンタイン」
右手「…私達にですか、?」
左手「自分にあげるやつなんていねぇだろ。…要らねぇなら捨てろ」
千ト「捨てるわけないじゃん!!ねぇねぇ開けていいっ?」
左手「…ん」
2人が捨てるわけなんて無いが、照れ隠しでそんなことを言った。わくわくと、感情を隠しきれない千トがカップケーキの入った袋を開ける。
千ト「カップケーキ…!!美味しそう!!いい匂い〜!!」
右手「もしかして手作りですか?」
左手「そ、」
右手「いつ作ったんですか、昨日はほぼ家に居なかったでしょう」
左手「散歩してたら踏分と会って、一緒に作ったんだよ」
カップケーキを見て驚いた様子の右手が左手に話しかけた。首の後ろに手を当てて照れくさそうに言う左手に右手と千トはジェラシーを感じた。
千ト「…今度は僕たちと作ろうね」
左手「なに、嫉妬かよ」
この後、2人は左手が逃げれないようにしてカップケーキの感想を言ったから左手は耳が真っ赤だったらしい。
千ト「ほんとに美味しい!!、僕達の為に手作りしてくれたんだよねぇこれ、そう思ったら尚更美味しい」
右手「カップケーキの意味…ふふ、ほんと可愛らしいことをしますね貴方は」
左手「あーもう!!!!来年はつくんねぇ!!!!」
後日誠一と集まって結果報告会した。
ギリセーフ!!2月1日から始めてたのにギリギリで泣きます
最後の方めちゃくちゃ雑で低クオすぎていろいろ最悪なのに…ここまで読んで下さった神様本当にありがとうございます!!
小ネタですが
カップケーキとマフィンには『あなたは特別な人』
クッキーには『友達でいましょう』
という意味があります。
誠一君はクッキーとマフィン、どちらをまどかさんにあげたんでしょうね……🤭
また明日には間に合えば星喰の誕生日ネタが上がるので是非見てください〜!!
⬆️追記:全然間に合いませんでした
ハッピーバレンタイン💝
コメント
5件

リクエストいいですか?遅れてもいいので!!仁左か誠左が見たいです !!出来たら🔞で…!プレイは何でもオッケーです!

リクエストいいでしょうか? いつも見ています! あの、千トくん受けで 3Pいいでしょうか?
りくいいですか!?ナイア2p(左手受け🔞)でお仕置きとか!