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コメント
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めっっっっっちゃ尊いぃぃぃぃぃぃぃ!ありがとうございます!l恵吾さん視点の杖道さんの描写めっちゃ良かったです!杖道さんの表情や仕草が目に浮かぶようです。美しささや可愛らしさをさまざまな表現をしており展開もわかりやすく見ていてドキドキしましたしめっちゃ面白かったです!!!
リクエストです!!
⚠️注意⚠️
ホクア、スネピをあまり知らない人が書いてる
口調、性格、行動の解釈不一致
過去捏造
時々ネタに走るし時々シリアス…?
結果的に付き合うけどこのお話の中では付き合いません
それでも良い方どうぞ!!!
少年の頃の記憶。
白い壁に、身長の低さも相まって天まで届くのではないかと思うほど高い天井。小さな足を纏う革靴が床と共にコツコツという音を奏でる。
その場の全てが芸術と思ってしまうほどに美で溢れた空間だった。
鎧衣塚恵吾の初恋は九つの時。
「感受性を育てるためだ。沢山のことを学んできなさい。」
父にそう言われ、使用人に連れてこられたのは書道展。かなり大きな建物で幼い恵吾は少し後ずさる。
恵吾「ひ、ひろい……」
使用人に手を引かれ、中に入ると両側の壁に沢山の作品が飾られていた。展示会ならではの少し不気味な静けさと肌寒さが館内を満たしている。
??「初めまして、本日は来て頂きありがとうございます」
恵吾「わっ、ぁ、…鎧衣塚恵吾です。本日はよろしくお願いします」
杖道「凄くしっかりしているな、私は枯柳杖道です。 よろしくお願いします」
館内を見回していると、突然知らない声がして目の前を見れば先程まで居なかった人が立っていて情けない声が出る。
「ここからは枯柳様と館内を回って頂きます。ー様の言っていた通りご迷惑をおかけしないように」
恵吾「…はい」
淡々と注意という名のほぼ脅しをしてから使用人は外へ戻っていく。
2人きりになった空間で、杖道が口を開いた。
杖道「緊張していますか?」
背丈も体格も自分よりはるかに大きいのに、屈んで目線を合わせてくれるおかげで恐怖など全くない、逆に安心感に包まれる。
恵吾「いえ、大丈夫です」
杖道「なら良かった、ここはかなり広いので回っていて疲れたらすぐ申し付けてください」
恵吾「は、はい」
杖道の優しさに恵吾はぎこちない返事を返した。
幼い恵吾の記憶の中に、大人に優しくされた記憶など片手で数えられるほどしかなかったからだ。鎧衣塚家の人間として、厳しく育てられてきた。 いつもは高い革靴を履いてずんずんと進む父親に着いていくので精一杯だったが、杖道は長い足で小さな歩幅で歩く。そんな恵吾に優しさなど甘い毒であった。
毒に犯されて、恵吾の心はすっかり杖道に奪われてしまった。しかしそんなことに気づく訳もなく……
そして現在。
恵吾「ふぅ……」
入浴からなにまで全て済ませた恵吾は深いため息をつきながらベッドに入った。父親に交流パーティに連れていかれ、数時間立ちっぱなしだった足は疲労で鉛のように重く感じる。
こんな時……
恵吾は昔の思い出に思いを馳せた。
長い足を折りたたみ、視線を合わせながら話してくれた穏やかな顔。照明を受け止め、キラキラと輝く白銀の髪の毛。春に芽を出す新緑のような瞳。
恵吾が疲れた時には言う前に気づいて座らせてくれた。
恵吾「 、枯柳さん……」
その記憶は根強く恵吾の頭の中に残り、いつまで経っても名前だって格好だって忘れることは出来なかった。
それに……恋心まで自覚してしまったのだ。
忘れられるわけないだろ…… 、
そう思ったところで恵吾は意識を落とした。
翌日午後8時。今日はスネイクピットに依頼が入っていた。勉強と嘘をついてアジトへ向かう。
ドアを開ければ学校終わりとは思えない元気な挨拶が飛んできた。
雷夏「やっほー恵吾!」
恵吾「学校終わりなのによくそんな元気でいられるな……」
結斗「ほんとですよ…流石体力オバケ」
軽い会話を交わした後に依頼の打ち合わせをして、アジトを出る。春に近づいたとはいえ夜はまだまだ寒い。上着のファーに顔を埋める。3人で足並みを揃えて、騒がしいTOKYOCITYを静かに歩いた。
いつも通り…いつもの日常。
そのとき、冷たい風に吹かれて軽やかに踊る白銀を見た。いや、もしかしたら天使の羽だったのかもしれない。
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それぐらい、綺麗で惹き付けられるものだった。
雷夏「──────……!」
隣で雷夏が何かを言っていたが、そんなのには目もくれず。まるでこの世に2人きりだったように、人混みをかけてその手を掴んだ。あの時、自分の頭を撫でてくれたあの手……
杖道「?!、どうかされましたか…?」
恵吾「あの、俺…」
手首の圧迫感とともに言いかけていた言葉は喉の奥にしまわれて、周りの景色が一気に入ってくる。
仁「誰だ」
瑠衣「おっさん、知り合いか?」
杖道「いや…」
困ったような顔で呟く杖道に恵吾は少し気持ちが沈んだ。両脇の子供は鷹のような鋭い目線でこちらを警戒してくる。
杖道「…ん?もしかして、」
恵吾「!!、昔お世話になった…」
杖道「恵吾君か?」
恵吾「そう!そうです!」
自分の名前が出た途端に笑顔が戻る。
覚えていてくれたなんて…!!
手首の圧迫も無くなり、恵吾と杖道は手を握りあった。
杖道「久しぶりに会えて嬉しいよ……だが、急に手を掴まれて驚いた」
瑠衣「なんだ知り合いかよ…」
仁「…チッ」
恵吾「すみません…」
安堵と苛立ちの表情をした3人に囲まれて少しもうしわけなくなる。
雷夏「ちょっと!恵吾何してんの!!」
結斗「そうですよ!……ってエ゛ーーーーッッヅ?!?!ホークアイズの皆様ぁ?!?!」
瑠衣「うるさっ?!」
追ってきた2人に肩を掴まれて杖道との距離ができる。愛おしい手の温もりが消えて寂しくなる。
雷夏「げっ、ネスト……」
結斗「恵吾君どうして杖道様の手を握ってるんですが羨ましい握手会じゃない上にお金まで払わないなんて非常識ですよ。あぁまって下さい司波仁様やっぱりカッコ良すぎますぅぅぅ!!!生で見るとほんとうに顔面国宝……いや存在が国宝!!!!」
仁「……?」
瑠衣「仁がキャパオーバーしてる…」
結斗「物怪瑠衣様の鍛え上げられた体がオーバーサイズの服越しにでも分かるのが本当に……風に靡く綺麗な髪の毛も美しすぎますぅぅ!!!」
瑠衣「お、おう…なんかいい気分だな!!」
仁「ガキかよ」
瑠衣「なんだと!!!」
地獄とかしたカオスな場で、敬語は杖道の手を握る。サングラスから除く新緑を捉えればもう春が来たかのように心が暖かくなる。
恵吾「ずっと、好きでした」
杖道「……は?」
さっきまでが嘘のようにその場が静まりかえる。
瑠衣「お、おっさんが…告白されたぁぁぁ!!??」
結斗「恵吾君?!なに馬鹿なこと言ってるんですか?!まさかほんとに脳みそまで筋肉で……」
仁「??????」
雷夏「……」
恵吾「本気です、幼い頃出会ってからずっと貴方を探していた」
手に込める力を少し強くすれば杖道は少し真剣な顔になって、また優しく微笑んだ。
杖道「そう思ってくれているなんて嬉しい、ありがとう…でも、私はもう30で君とは一回りも違う。きっと君にはもっといい人がいるはずだよ」
恵吾「そう…ですか」
優しい否定に、恵吾は諦める……と思われた。
恵吾「じゃあ、杖道さんに一人の男として見て貰えるように頑張ります」
杖道「……え?」
それからというもの。言いくるめられ連絡先を交換し……。数日後の今杖道は恵吾に腰に手を回されていた。
恵吾「そっち、車危ないですよ」
杖道「あ、あぁ……ありがとう」
何回目かのデート…(仮)。腰に置かれた手の大きさに、歩幅を合わせなくても良いということに時の流れを感じる。
困惑の気持ちで相手の方を見れば彫刻のように整った顔と目が合う。微笑みがかえってくれば杖道は不意にドキリとしてしまった。
そんなときめきを恵吾が逃す訳もなく…
恵吾「……昔は知りませんでした」
杖道「何をだ?」
恵吾「貴方がこんなに可愛らしい人だったなんて」
杖道「……???…こんな大男を可愛いだなんて君もおかしいな」
眉を8の字にさせ、笑いながら頭を撫でてくる杖道に恵吾は苛立ってしまう。
また子供扱いか……
恵吾「やめてください」
杖道「あ、すまない仁達にやっているからつい癖で……」
恵吾「そんなのはどうでもいいんです、問題は貴方が俺を子供扱いしている事です」
杖道「まぁ……私からしたら子供だからな」
恵吾「〜~!!!」
じゃあさっき頬を赤くしてたのはなんなんですか……!!!
1度体が動いてしまえば止まることは無い。頭の上に置かれていた手を掴んで、勢いよく、でも丁寧に口付けする。
杖道「…」
理解出来ていないのか、杖道さんは口付けされた手の甲を見て固まっている。
可愛らしい…。じゃなくて!
恵吾「あの、男なんです。俺。子供じゃない」
恵吾「これ以上のことだってできます」
そう言って黒のスラックスに手を添わせる。布を2枚経てそこにあるであろう地肌は年齢にそぐあわず引き締まっているように感じた。
杖道「…はぁ?!」
状況を理解したのか杖道は顔を赤くして、珍しく大声を上げた。人通りの少ない場所であったのが救い。大男同士が絡み合い叫ぶというギャングの争いを彷彿とさせる光景を見られることはなかった。
杖道「ッッおい!外だぞ、やめなさい!」
叫ぶ杖道に恵吾は苛立った気持ちが収まっていくのを感じた。それと同時に冷や汗が大量に出てくる。服が肌に張り付いて……
やらかした。
恵吾「す、すみません!!!」
急いで太腿から手を離す。手に残る感触は罪の意識を再確認させるかのように強く強く主張してくる。
杖道「……すこし、大事な話をしよう。あそこに座らないか?」
そう言いながら腕時計のつけられた腕でさされるのは公園にあるベンチ。
恵吾「はい……」
あの告白の返事には期待しないでおこう…。
恵吾はそう思って目を少し伏せた。
赤くなった杖道の耳には気づかず…
ベンチに座って数分。杖道が自販機で買ってくれた飲み物を両手で握る。
恵吾「飲み物、ありがとうございます」
杖道「気にするな、これくらいはさせてくれ」
微笑んでそう言われると本当に子供扱いされているように思えて心が痛くなる。
いや、本当に子供かもしれない。自分は。というか子供なのだ。勝手に苛立って、我儘に付き合ってもらっている相手に勝手に触って…自己中心的すぎる。
そうやって恵吾の意識はどんどんネガティブな方向に向かっていった。
杖道「その…さっきの事だが、」
恵吾「…はい」
杖道「驚いたとはいえ少し言いすぎた。すまない 」
恵吾「…ぁ、いえ!それは完全に俺が悪いので…。こちらこそすみません外なのに」
やめよう。と切り出されるとばかり思っていたから予想外の言葉に言葉が詰まる。
杖道「あと…数日君と関わらせて頂いて、」
杖道「……答えを言ってもいいか?」
恵吾「!……枯柳さんが大丈夫なら、俺はそれで大丈夫です」
杖道「ありがとう」
そう言って隣を見ると、サングラスの奥に長いまつ毛を伏せて後ろから差す太陽の光に攫われてしまいそうなほど儚い杖道さんがいた。
そんな顔をされたらもっと離したく無くなる……
杖道「単刀直入に言わせてもらう」
その言葉に、ペットボトルが音を鳴らすほど強く握った。
どんな言葉が来たって受け止める……。それが理想。否、そうしなくてはならない
杖道「私は君の告白を受け入れようと思う」
恵吾「…は?」
杖道「君が私を誰よりも思っている、その事実をこの数日とてもよく教えてもらった。だからこそ、私もその思いに惹かれたんだ。そしてそれに応えたいと思った」
恵吾「え、えっと、」
杖道の言葉が頭の中で反芻する。
うけいれる……こたえたい……いや、答えたい?
……??
恵吾「え?!?!」
杖道「言葉にしてみると案外照れるな」
そうやって照れくさそうに笑う杖道さんがあまりにも輝いて見える。
宝石か?……そうか妖精だったのかこの人は
恵吾「ほ、本当ですか…?」
杖道「あぁ、本当だ」
恵吾「ありがとう、ございます」
幼い頃からの恋心が叶って思わず涙が出そうになる。胸がいっぱいになる…というのはこういうことか
杖道「ただし、条件をつけよう。」
恵吾「条件…?」
そうして決められたのは、
1、高校を卒業するまでは付き合わない。
2、高校を卒業するまでは手を繋ぐ以上のことはしない
3、もしも恵吾に気になる女性が出来たら正直に言うこと
恵吾にとって最後の掟はあってないようなものだが……承諾することにした。
しかし!!
恵吾「高校卒業するまで……」
上げて下げられた恵吾は膝に肘を置いて俯く。
手を出さない自信がない……!!
杖道「まぁ……犯罪になってしまうからな…」
そして1年後高校卒業した恵吾にバカデカ花束と共に婚約させられたし、手出す側
を勘違いした杖道さんを分からせたのは別の話。
妖桜様からのリクエストでした!
遅くなって本当にすみません…!!そしてリクエストありがとうございまきた🥹💖
2026.3.21現在はリクエスト受付しておりません。