「一ノ瀬さんおはようございます笑っ」
「おはようございます笑っ」
退院できるって言われた。
午後からお迎え来てもらう事になった。
母に連絡したら
「午後からになるからね」
「そうなの良かったわ」
「そういえば高藤さん、彩美婦人科医に行くって言ってたから、夜ご飯皆で食べれる?」
「良いの?私部屋に行きたいけどさ?」
「着替えよね…待っててね彩美の服あるから着れるでしょ笑っ」
「地味なの持ってきてね…」
「わかったわよ」
母と話してからおトイレに行きたくなり、
立ち上がった。
スリッパを履いて部屋に出た。
看護士達が騒がしくなった!
長谷部さんの容態が悪いって
大騒ぎになってた。
どこにでもある名前、
トイレ入り、
陽太~!
母さん何してるんだ!
ベッドに横になってた
布が被さってた!
ドアが開いてた。
向かいの部屋から
泣いてた声が聴こえてた
なんか言ってよ、あなたの兄さんだよ!
貴人~!
わかったよ…
顔をあげた私
貴人?…
やだな…顔を見たくなかったからドアを締めた。
おばちゃんらしい人が
また病室でひとり発ちしたね…
布団を被り泣いた…
どんな人だったのか貴人しか知らなかった…
看護士さんに起こされた。
「お昼ご飯ですよ笑っ」
「すみません…」
「向かいの病室亡くなったのですね…」
「聴こえたのね…」
血圧、体温測ってくれた。
別の看護士さんがご飯を用意してくれた。
「はい一ノ瀬さんパン食よ朝食べてなかったわね」
珍しくパンにミルクと、サラダにフライドチキン、
離れのおばちゃんに看護士さんがご飯をあーんしてね、
手足が不自由なのか
あんな風になりたくない…
ちょっとここなの?…
こんにちわお邪魔します笑っ
若い女性が入院するのか鞄を持ってきた。
横沢さん
華~!
お母さん大丈夫だから、帰っても良いよ。
まくし立ててた母親なのか、
うざいって!子供じゃないから帰りなさいよ!
まったくそれだから彼に叩かれるのよ!…
アザだらけの腕をしてた
…
私と眼があった。
こんにちわ宜しくねぇ
「私昼から退院できるのですよ」
「あら残念だわ」
失礼します!
お母さん、早くない?…
「お昼ご飯一緒に食べたくて…」
「パンなのね…」
「一ノ瀬さん?…」
あら横沢さんの奥さん…
「誰なの?」
「仕事場の同僚よ」
「そうなの?お母さん」
「麻佑服あったわよあなたの」
「ゆったりしたのね良かったわありがとうお母さん」
華?…
「理想的な親子なのね羨ましいなぁ」
「華さんお友達になりませんか?」
泣いた横沢華が泣いてた。
お母さんごめんねぇ…私彼と別れるよ!
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