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#AI
みら

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NIKITA
31
篝火

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チーフマネージャーは周囲を見回し、小さく息をついた。その表情には、疲れがにじんでいた。
「社長をはじめ、上層部は今、この件の対応に追われている。」
担当マネージャーも頷く。
「原因の調査、本人たちへの対応、医療機関との連携、報道対策……。正直、事務所全体が混乱しています。」
「だから。」
チーフマネージャーは阿部をまっすぐ見た。
「君たちグループが今後どう活動していくのか、今日この場で正式な方針は決められない。」
「少し時間をもらいたい。」
阿部は静かに頷いた。
「……分かりました。」
「それと、もう一つだけ。」
「はい。」
「まだ、他の六人には何も伝えていない。」
その言葉に、阿部の胸が締めつけられる。
「突然聞けば、驚くのは当然だ。」
「すぐに受け入れられない者もいるかもしれない。」
「テレビ出演は。」
「グループ活動は続けられるのか。」
「不安になる者もいるだろう。」
一つひとつの言葉が、重くのしかかる。
(やっぱり……。)
自分のせいで、みんなを困らせてしまう。
俯いた阿部は、小さく呟いた。
「……俺。」
目黒と佐久間が同時に阿部を見る。
「俺が行ったら……。」
「みんなを混乱させるだけかもしれない。」
「俺のことを見たら、怖がる人だっているかもしれないし。」
「活動できなくなるって思われたら……。」
その瞬間。
「違う。」
目黒が静かに言った。
阿部が顔を上げる。
目黒は優しく笑っていた。
「デビュー前から、一緒に泣いて、一緒に笑って。」
「うまくいかない日も。」
「夢が叶った日も。」
「ずっと九人全員で歩いてきた。」
「だったら。」
目黒は阿部の肩にそっと手を置く。
「俺は、みんなを信じたい。」
「驚くとは思う。」
「戸惑うとも思う。」
「でも、それであべちゃんを見捨てるような人たちじゃない。」
「俺たち、今まで一緒に過ごしてきた仲間だろ?」
その言葉に、佐久間も大きく頷く。
「そうだよ。」
「俺だって最初はびっくりした。」
「でも、すぐ分かった。」
「目の前にいたのが、あべちゃんだって。」
佐久間は少し笑う。
「他のみんなだって、ちゃんと見てくれるよ。」
「見た目じゃなくて。」
「中身を。」
阿部は唇を噛み締めた。
涙が滲む。
「……怖い。」
「うん。」
目黒は否定しない。
「怖くていい。」
「でも。」
「その怖さも、みんなで分けよう。」
「今までもそうしてきたんだから。」
阿部はゆっくりと目を閉じる。
これまでの景色が浮かぶ。
レッスンで汗を流した日。
初めて立ったステージ。
失敗して励まし合った夜。
どんな時も、一人ではなかった。
目を開けると、目黒が穏やかに微笑んでいる。
佐久間も「行こう」と頷いた。
阿部は二人を見つめ、小さく息を吸う。
そして、ゆっくりと頷いた。
「……うん。」
「みんなを、信じる。」
この先に待っているのは、まだ何も知らない六人の仲間たち。
どんな反応が返ってくるのかは分からない。
それでも阿部は、一歩ずつ前へ歩き始めた。
コメント
1件
えっと……第13話、読み終わったよ……😭💕 目黒くんの「違う」からの一連のセリフ、マジで心に刺さった。「怖くていい」「その怖さもみんなで分けよう」って、そんなこと言える仲間って尊すぎるでしょ……。阿部くんの「みんなを信じる」って決意も、もう泣ける。グループの絆がちゃんと描かれてて、この先6人にどう伝わるのか気になりすぎる!続きが待ち遠しいよ〜🌸