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夏休み編 「青い海、熱い恋」
夏の海岸。
太陽がきらめき、波の音が心地よく響く。
ダビと哀は、特別に許可をもらった雄英の研修施設の海辺に立っていた。
哀:「わぁ……きれい……!」
ダビ:「あぁ……お前と見る海は格別だな。」
哀:「恥ずかしいこと言わないで!」
ダビの笑顔に、哀の頬がほんのり赤くなる。
その横で、トガが浮き輪片手に駆け寄る。
トガ:「おーい!早く泳ごうよ!ダビ君も一緒に~!」
ダビ:「……お前も来るのかよ。」
トガ:「もちろん!だって、楽しまなきゃ夏じゃないじゃん!」
哀:「トガ……もう、勝手に!」
二人のやり取りを見守るダビは、苦笑しつつも楽しそうだ。
⸻
砂浜。
ダビは海パン姿、哀は水着にサングラスで少し照れながら立っている。
ダビ:「……おい、準備はいいか?」
哀:「え?なにを?」
ダビ:「水鉄砲バトルだ。」
手には小さな水鉄砲。
ふたり、砂浜で笑いながら撃ち合う。
水しぶきが互いの髪や服を濡らして、笑い声が海に響いた。
哀:「やめ……あぁ!ダビ!水かけないで!」
ダビ:「ずるいだろ、隙だらけなんだから!」
哀:「ばかっ!」
そのやり取りに、トガも加わって混戦に。
ホークスは浜辺でサングラス越しに、まったり日光浴。
ホークス:「……若いっていいなぁ。」
トガ:「おじさんも入れば?」
ホークス:「俺は大人の余裕ってやつを見せる。」
⸻
海でひとしきり遊んだあと、砂浜に二人だけで座る。
夕日が水平線に沈み、空がオレンジ色に染まる。
哀:「ねぇ……」
ダビ:「ん?」
哀:「こうして、普通に一緒にいられるのって、幸せだね。」
ダビ:「あぁ……お前がいるだけで、世界はもう平和に見える。」
哀:「……ダビ?」
ダビ:「ん?」
ダビはそっと、哀の手を握る。
潮風に混ざって、互いの鼓動が伝わる。
ダビ:「……やっぱり、俺はお前を離したくねぇ。」
哀:「私も……あなたのそばにいたい。」
夕陽に照らされて、二人の影がひとつに重なる。
青い海の上に、温かく柔らかな光が広がった。
⸻
🌊 夜の海辺
波の音を聞きながら、哀はダビに寄り添う。
哀:「ねぇ、ダビ。夏休みって、ずっと続けばいいのに。」
ダビ:「そうだな……でも、夏が終わっても、俺たちの時間は終わらねぇ。」
哀:「うん……ずっと一緒だもんね。」
ダビ:「あぁ、約束だ。」
二人の間に、誰も入れない温かい空気が流れる。
遠くでトガが「キャー!」と叫ぶ声も、
ホークスの笑い声も、二人の世界には優しいBGMになった。
ダビ:「……愛してる、哀。」
哀:「私も、ダビ。」
波が寄せては返すたび、
二人の愛も静かに、しかし確かに刻まれていった――。
⸻
💠 夏休み編完 💠
炎を乗り越えた二人の愛は、
平和な日常の中でも、変わらず輝き続ける。