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冬編 「雪の夜、未来の誓い」
冬の雄英高校。
校庭には雪が積もり、空気は冷たく澄んでいた。
足跡を残しながら、哀は厚手のコートに身を包み歩く。
哀:「……わぁ、雪がいっぱい。」
ダビ:「こんなに積もるの、珍しいな。」
哀:「うん、きれい……」
その隣で、ダビは手袋を外し、そっと哀の手を握った。
温かさが手を通して伝わる。
ダビ:「……手、冷たくないか?」
哀:「大丈夫。あなたが温めてくれるから。」
ダビ:「……あぁ、俺もお前に触れてると温かい。」
雪の中、二人の距離が自然に近づく。
粉雪が舞い落ち、哀の髪に軽く積もる。
哀:「ねぇ、ダビ。」
ダビ:「ん?」
哀:「ずっと、このまま一緒にいられるかな。」
ダビ:「……あぁ。約束する。
どんな季節でも、どんな未来でも、お前のそばにいる。」
哀の目に光が宿る。
小さく微笑んで、雪を払いながら、ダビの胸に顔をうずめた。
哀:「あなたの未来も、私が守るから。」
ダビ:「俺の未来は、お前と一緒だ。」
雪が静かに降り続ける夜。
二人はゆっくりと手を絡め、言葉ではなく、心で誓いを交わした。
⸻
校舎の屋上。
遠くでホークスとトガが雪合戦をして遊ぶ声が聞こえる。
トガ:「ダビー!そっち来てよー!」
ダビ:「……無理。」
哀:「ふふ、みんな元気ね。」
ダビ:「お前がいるから、俺はもう安心だ。」
夜空に浮かぶ月明かりが、雪に反射して二人を柔らかく照らす。
その光の中で、ダビは小さく哀の額にキスをした。
ダビ:「……永遠に、お前を愛してる。」
哀:「私も……ずっと、あなたと。」
雪の結晶が、二人の周りでゆらゆらと舞う。
世界が凍てついても、二人の愛だけは暖かく、変わらず燃えていた。
⸻
🌙 ナレーション:
「季節が変わっても、日々が過ぎても、
二人の誓いは、雪の夜のように静かに、そして確かに積もっていった。」
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💠 冬編完 ―「雪の夜、未来の誓い」 💠
炎も夏も、戦いも平和も――
すべてを超えて、二人の愛は揺るがない。