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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
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肝試しの合間を縫い、トランクの女性を再度確認すると昨晩、夜を共にした「凛」であった。凛のスマホには、複数の不在着信があり武吉からの着信もあった。トンネル内で立ち往生している、3人を真一は愛車セルシオで向かいにいくのであった。

ただでさえ反響するトンネル内でセルシオの爆音はうねりを上げる。

ブオォオォん ブオォオォん 

俺は3人のいるところに辿り着く。

「待たせたな、はやくのれ」

3人は何故かセルシオの前に立ったまま動かない。

「何してんだのれよ」

ぎゃー ぎゃー⁉️

3人は全速力で入り口に向かって走り出す。その声はセルシオのマフラー音を上回るものだった。

俺は意味が分からず、セルシオを180°反転させ3人を追う。

彼方が大輝にかぶさるように転倒し連れて紗栄子も転倒する。

俺は転倒する3人に横付けした。

「何やってんだ」

「真ちゃん。。後ろの座席に」

「ん?」俺は後ろの座席を確認するが何もない。

「なんもねぇーよ」

「女の人が乗ってた」

俺はセルシオから降りて3人の元へ

「ちゃんと見ろ、ほら誰もいねぇよ」

3人は恐る恐るセルシオの車内を見る。

「さっき絶対乗ってたよ」彼方が怯えた声でそう言った。

「真一くん、わりぃ、彼方ともう帰るわ」

そう言って大輝は彼方の手を引き自分の車に乗り込んだ。

バケトンの前、俺と紗栄子は取り残され、日が昇り始め、辺りが少しずつ明るくなって来た。

俺はコンソールからタバコを取り出しタバコに火をつける。

「真ちゃん私にも一本頂戴」

紗栄子はむせながらしゃがみ込みタバコを吸うのであった。

紗栄子には凛のスマホの件は言わないでおこう、昨晩一緒にいた女だと分かったら、疑われちまうからだ。

「真ちゃんトランクの中、ちゃんと確認しよう、なんか糸口が見つかるかもしれない」

そう言うと紗栄子はタバコを咥えたまま、トランクを開けた。

芳香剤と死臭のまざった匂いに紗栄子がむせる。

ハンカチで悪臭に耐えながら紗栄子は死体を探り出した。

「紗栄子、無理するな」

紗栄子は両手で、硬直した死体の肩と膝を手前に引き仰向けにする。

凛で確定だ、死ぬとら綺麗な顔がこうも変わり果ててしまうのか、俺は恥ずかしながら顔を背けた。

「この人何処かでみた気がする。。。」

「え?」

「思い出した私前にカラオケでバイトしていた時に武吉とカラオケにきてた人だ!」

やはり凛は武吉の何かだったのか。。。てことは武吉の仕業の可能性もあるということか、、、

「武吉の彼女か?」

「分からないけど腕組んで来たからそうかもしれない」

「取り敢えず、腐敗もはじまってるし、セルシオにはもう乗せてられねえ」

「真ちゃん、脇道の先に祠があるからそこに移そうよ」

あそこの祠なら気温もここより低いし、保管するならちょうどいいかもしれない。

俺は紗栄子と凛をボディカバーでくるみ、祠に運び出した。

100メートルくらい、脇道を進んでいくと山の斜面に祠がありそこにボディカバーごと凛の遺体を隠すことにした。

車にもどる途中、沢で汚れと臭いを落とした。紗栄子も夜通しで疲れたのかフラフラしていた。

「事件が解決するまで家には戻れない、ちょっとどこかで仮眠するか」

「車で寝てる時に警察とかきたらまずいよね」

「そうだな」この町で男女2人がゆっくりできるところなんてあそこしかない。

俺はセルシオに紗栄子を乗せてそこへ向かった。











「トランク」ある日突然愛車のトランク○体が積まれていた。誰が何のために。。。

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