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「……どう、されたいですか?」
「…………抱いて」
腕が差し伸ばされて、冷えたシーツから彼女の体を片腕に抱き上げる。
「私に、キスができますか?」
尋ねると、「…んっ…」と、唇が押し当てられた。
「あぁ…いい、ですね…」
抑え込めずに漏れる自分の声に、少なくからず驚きながら、
「……先生、もっと……。……もっと、感じて……」
濡れて誘う彼女の舌の先を、唇に咥えちゅっ…と吸った。
「……あなたは、私をいつも本気にさせる……」
口づけを交わすと、触れ合った唇から漏れる吐息とともに、彼女の熱が伝わってくるようだった。
火照る身体を胸に抱き寄せて、着ているワンピースを肩から脱がせると、
ベッドに両手をついて、下着姿の彼女を見下ろした。
滑らかな素肌に手で触れて、脇腹から腿を撫でると、脱がせてほしいとでも言うように腰がびくんと浮き上がる。
「……ぅん…」
喘ぐ彼女の唇を塞いで、開いた口元から覗く舌を絡め取ると、
「……私も、あなたが欲しい」
下着の中へ手を探り入れて、濡れそぼる秘唇を指でなぞり上げた。
「……こんなに、感じて……」
くちゅっ…と湿った音がして、股下を雫が伝いとろりと零れ落ちる。
「快感を、その体に教え込んであげますから」
全身に隈なくキスを落として、
下腹部に挿し入れた指で内奥の粘膜を弄り、官能を感じる一点を探り当てると、
「……や…ぁ……ん…」
高ぶった声が上がり、じわりと蜜液が沁み出してシーツを濡らした。
羞恥にしがみつく裸体を、腕に抱き寄せて、
「……抱いていてあげますから、大丈夫……」
胸元にちゅっと音を立てて口づけて、白い肌に紅くキスマークを残した。
「……意識など失くすくらい、感じるといい」
中へ差し入れていた指をつぷっと引き抜いて、
これ以上は耐えることもできなくなった自らの半身で、濡れて塗れる襞を押し開くと、ひと息に奥を挿し貫いた──。
体を突き上げる快感に、堪らない震えが襲う。
抱くことで、こんなにも滾るような熱感を味わった経験もなかった。
彼女を達かせるつもりが重ねた躰を打ちつけるだけで自分の方に余裕がなくなり、今にも果ててしまいそうにも感じる。
こんな快感を、知らない……と、思う。
「…んっ…あぁっ…」
彼女の喘ぐ声に被さるように、
「……うんっ…!」
抑えられない声が喉の奥から迸ると、
抱いている彼女以外には、もう目に入らなくなった……。