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一年以内にサンドルを倒さなければ、エリアは死ぬ。
そう告げられたフラムは既に戦意が喪失していた。
そこに魔導ゴーレムを倒した進とマリー、グレッグが到着した。
「なんだこの状況はひでぇ!有様だ!」
「グレッグさん!生きていたんですね!」
グレッグの取り巻きたちはどうやら辛うじて生きているようだ。
冒険者はほとんどが虫の息で、倒れているようだった。
辛うじて立っているのは、オレたちを除いて、ブルーイーグルのアランとジゼール、レッドカーネーションのフラムだけだった。
「フラムさんこれはどういう状況ですか!」
「ススム君近づくな!ここは危険だ!」
どうやらあの、角の生えた魔族にみんなやられているようだった。
「近づくなと言われてこの天才”天童 進”が近づかないとでも?」
「マリーはそこで待っていてくれ。」
マリーを残し、進は躊躇なくフラムの元まで走ってきた。
「ススム君なぜ来た?」
「奴はとんでもなくヤバい奴なんだ!」
「まぁ状況を見れば、ある程度は分かりますよ。」
「で、奴を倒せばいいんですかね?」
「奴は六魔将サンドルと言って、伝説の魔王軍の幹部の一人、僕でさえ全く歯が立たなかった。」
「そいつは楽しみです。」
「貴様は誰だ?」
六魔将サンドルが進に質問をした。
「オレは天童 進、この人たちの仲間さ!」
「そして今から、お前を倒す者だ!」
「そうか!貴様が俺様の魔導ゴーレムを倒したのか!」
「これは少しは楽しませてくれるかもな」
サンドルは不敵な笑みを浮かべた。
「ススム君、気を付けろ!」
「そいつは魔法をかき消して、生命力を吸収する灰魔法を使用してくるぞ!」
「そいつは危険ですね、頭に入れておきます。」
早速進はサンドルを鑑定したが、その瞬間驚くべきものを目の当たりにすることとなった。
名前:サンドル
種族:鬼人族
性別:男
Lv.???
クラス:????????
◆パラメータ◆
体力:????
筋力:????
魔力:????
物理抵抗力:????
魔力抵抗力:????
精神力:????
器用さ:????
素早さ:????
◆装備◆
武器:なし
防具:????????
◆アクティブスキル◆
《???????》《???????》《???????》《???????》《???????》《???????》《???????》《???????》《???????》《???????》《???????》《???????》《???????》《???????》《???????》《???????》《???????》
◆パッシブスキル◆
《???????》《???????》《???????》
◆ユニークスキル◆
《???????》
◆称号◆
???????
ほとんどの情報が開示されていない―――
「貴様、俺様の能力を鑑定したな?」
「!?」
「何で分かったと聞きたそうだな?」
「まぁ鑑定する奴の動きは独特で見ていれば分かるんだよ。」
「それこそ、500年前はもっと鑑定スキルを持った奴が多くいたし、そんなに珍しいことでもなかった。」
「圧倒的に力の差が開いていると鑑定しても、読み取れなかったりする。」
「俺様な能力値は貴様には見えていないだろ?」
「それと―――」
「俺様も鑑定と同じようなスキルを持っていてな。」
「魔眼発動!」
「フフフ・・・見えるぞ貴様の能力値が―――」
「!?」
オレのステータスを見たサンドルの顔が一瞬歪んだ。
「なんだ貴様、この世界の住人じゃないのか、それに白魔法の使い手だと…。」
「しかもユニークスキル超ラーニングだと…!?」
「貴様もしかして神の手先か…?」
「ススム君?どういうことだ?」
フラムさんが質問したそうな顔でこちらを見る。
「貴様を生かして置いたら、今後神が現れるかもしれないということか!」
「ふははは!面白い!今日はなんて面白い日なんだ!」
サンドルが上機嫌で笑い出す。