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神様だって知らない噺3
やぁ、ご機嫌よう ボウヤにお嬢さん達。
私の名前は冬・梅(ドンメイ)。
好きに呼んで構わない。
なんなら、マムでもいい。
ある組織で教官兼バイヤーをしている者だ。
まぁ、あまり私の話をしたって退屈だろう。
『ふぅん、ここが龍臣のメロンパン屋か』
今、私は貴凛町のとある公園に来ている。
『……この気配…まさかとは思ったがアンタか』
『やぁ、龍臣 元気そうだね』
『冬梅教官… アンタも俺を消しに来たのか?』
『私はそんなに暇ではないし、
大人は子供の巣立ちは見守ってやるものだ
今日は君のメロンパンを買いにきたんだよ』
やれやれ、さすが最強の殺し屋死龍だ。
ずいぶんと物騒な殺気を向けてくる。
『特別価格一個につき115兆5000億円でーす
カード払い可』
『国家予算並みとは味が楽しみだね』
『あー!客引きから帰ってきたら冬梅教官がいるじょーっ』
『やぁ、カリンも元気そうで良かったよ
愛らしい看板娘がいるのなら安心だ』
まぁ、元CODE-ELの子達は随時私の耳には届いている。
『メロンパンひとつと…土産用に30個ほど包んでくれ
子供達は甘い物が好きだからね』
『毎度だじょー』
『釣りは要らないよ』万札
『うーんッッッ 上客になりそうな予感ッッッ』
噂では聞いていたが、
このメロンパンを食べるとあまりの美味さに改心するとか…
『では早速』ぱくり
『(冬梅教官もあの暗黒微笑からアホの顔になるのかしら…)』
おや、何か期待されてるようだ。
『クッキー生地が実にいい食感だ
昔ながらのメロンパン、とても美味しいよ龍臣
なにより君のメロンパンへの好きって気持ちが詰まってる』にっこり
『うーんッッッ相変わらず暗黒微笑だけどめちゃくちゃコメント嬉しいッッッ』泣
『フフ、何か期待してたのかなカリン』
『な、なんでもないでーす…』
勿論龍臣のメロンパンはとても美味しかった。
ただ、私は何も後ろめたいことがないからね。
『最高の殺し屋が今はメロンパン屋…
面白いじゃないか
君といい幸真や冬史郎…人生とは本当にわからないものだね
親の用意したレールの上を走る子ばかりを見てきたから不思議な気持ちになる』
『……アンタはまだ教官か?』
『あぁ…だが最近は色々と掛け持ちをしていてね
そのうち組織から抜けるかもしれない』
『おいおい…そんなこと俺らに言っていいのかよ』
『あくまで仮定の話だ
それに悪いが君が私にとって脅威になるとは思えない』
おや…こんな挑発に殺気を出すとはやはり、
オトコノコは元気がある。
『なら試します?久々に手合わせなんか…』
『フフ…ババアの戯言だよ』
『(笑顔なのに不穏だじょー)』
『さて、私も子供達のところに戻らないとな
龍臣、カリン また買いにくるよ』
どうも毛利班の子供達は血気盛…そして才能に溢れている。
だが女の子という生き物は世間に馴染むのがうまい。
今のところ彼を彼女がカバーしてるってところか…
『殺し屋は生きにくいね
だからこそ、私は自分の子を長生きさせたいよ』
end
あとがき
自己満足です、はい。