この作品はいかがでしたか?
295
この作品はいかがでしたか?
295
コメント
1件
続き待ってます
🖤サイド
しばらく病院の周りを探していると近くの公園に 人影が見えた。
亮平だった。
あちらも俺に気づいたようで逃げようとする。
🖤「亮平!待って!」
💚「…。」
亮平は無視してそのまま行こうとする。
でもここで捕まえとかないと。
雨降ってるし…。
そうだ。
この方法なら…。
🖤「待ってくれないの?悲しいなぁ。」
💚「…。ビクッ」
ほら、やっぱり。
🖤「やっぱり。こういうと逃げられないよね?亮平優しいから…。」
そう亮平優しいからあんな言い方すると反抗できないんだよね。
🖤「とりあえず屋根あるとこ行こ?」
💚「…。コクッ」
こうなったらこうなったでどうしたら良いかわからない…。
🖤「あ…えっと。」
💚「ごめんなさい…。」
🖤「あ、謝らないで!俺も亮平に酷いこと言ったし…」
💚「…でも、迷惑かけちゃった。」
どことなく元気なくて声が震えているような…。
🖤「あ…怖いよねお父さんが倒れるなんて…。」
絶対今の言葉違ったよね?
うわ〜。
やらかしてしまった…。
💚「…実はね、あの人お父さんじゃないの。」
🖤「へ…?」
意味がわからなかった。
お父さんじゃない…?
🖤「えっ…と、どういう…?」
💚「本当の両親はとっくの昔に亡くなってる…。」
💚「あの人は叔父さん。」
💚「交通事故で亡くなったんだ…。」
💚「僕も事故に遭ったのに1人だけ助かって…。」
💚「引き取ってくれた叔父さんもいなくなっちゃたら今度こそ1人になっちゃう。」
💚「それが怖くて…。グス」
亮平は泣きながらそう言った。
🖤「大丈夫、俺がいる。」
💚「え…?」
🖤「俺が亮平のそばにいるから。」
💚「でも…。」
🖤「迷惑じゃないよ?俺が居たいの。」
そう言って亮平の頭を撫でる。
💚「蓮くん…。」
一応亮平の方が年上なんだけどなんか弟みたいで可愛いな…。
🖤「大丈夫だから。今はいっぱい泣きな?」
💚「うぅっ…。グス」
亮平のこと俺が守らなくちゃ。
あの笑顔をいつまでも見ていたいから。
亮平には幸せになってほしいから。