この作品はいかがでしたか?
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💚サイド
🖤「とりあえず屋根あるとこ行こ?」
💚「…。コクッ」
こうなった際逃げることはできないだろう。
🖤「あ…えっと。」
💚「ごめんなさい…。」
心配かけちゃったこと。
あの時助けられなかったこと。
🖤「あ、謝らないで!俺も亮平に酷いこと言ったし…」
💚「…でも、迷惑かけちゃった。」
🖤「あ…怖いよねお父さんが倒れるなんて…。」
蓮くんには嘘ついてる。
あの人はお父さんだって。
本当のこと言ったら蓮くんは何て言う?
でも、言ったら少しは楽になれるかな…。
💚「…実はね、あの人お父さんじゃないの。」
自分の声が震えているのが分かった。
🖤「へ…?」
🖤「えっ…と、どういう…?」
💚「本当の両親はとっくの昔に亡くなってる…。」
💚「あの人は叔父さん。」
💚「交通事故で亡くなったんだ…。」
💚「僕も事故に遭ったのに1人だけ助かって…。」
💚「引き取ってくれた叔父さんもいなくなっちゃたら今度こそ1人になっちゃう。」
💚「それが怖くて…。グス」
人前で泣くなんていつぶりだろうか。
いつのまにかわがままを言うこともなくなっていた。
🖤「大丈夫、俺がいる。」
💚「え…?」
次に飛んできた言葉は思いがけない言葉だった。
🖤「俺が亮平のそばにいるから。」
💚「でも…。」
…迷惑かけちゃう。
🖤「迷惑じゃないよ?俺が居たいの。」
💚「蓮くん…。」
それが1番欲しい言葉だった。
🖤「大丈夫だから。今はいっぱい泣きな?」
💚「うぅっ…。グス」
僕の方が誕生日早いのに…。
なんか蓮くんはお兄ちゃんみたいだな。
気がついたら夢の世界に入っていた。
🖤サイド
🖤「あれ…亮平?」
💚「…💤」
しばらくすると亮平が俺の肩にもたれかかって寝ていた。
最近、無理してるぽかったもんな…。
俺のせいもあると思うけど。
🖤「きれーな顔。」
こう改めて見ると可愛くて整った顔してるよな。
どこか中性的な感じもする。
雰囲気も相まって守りたくなる感じがする。
ピコンッ
その時LINEがなった。
🖤母『お父さん起きました。』
🖤「良かった…。」
🖤「ね、亮平?」
大丈夫だよ。
これから亮平は幸せになれる。
俺が幸せにしてあげる。
コメント
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めめあべ幸せになって