この作品はいかがでしたか?
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ーー武道「……起きた?」
目が覚めると同時に大好きだった声が聞こえてきた、
ーー千冬「にい、ちゃ、、」
ーー武道「……あの抗争の日、本当に、ごめんな、」
「母ちゃんを殺したことも、許さなくてもいい。」
「ごめんな、」
ーー千冬「……いいんだ、」
「俺をここまで支えてくれた兄ちゃんだからな!」
そう微笑む俺に彼は涙を流す。相変わらず泣き虫は治ってないようだな。
これで28か。早いな。前世の俺と12歳差。
こっちの俺だと15歳差。俺は今中一だもんな。
ーー千冬「………昔のことは忘れよう?」
大好きなたけミッチと仲直りしても、先程の感覚はまだ残ってる。
今も、震える手はおさまることは無かった。
それに気づいたのか、たけみちが俺の手を掴み、
優しく包み込むように持って、俺に微笑みかけてきた。
その顔に俺は何もかも話してしまいそうで毎日話さないように必死に保ってきた。
それでも彼はいつも、優しく微笑んでくれていた。
その顔が俺は大好きだった。安心できて、
ずっとそばにいたいって思える。
ーー千冬「……泣」
その笑顔を見るといつも謎の涙が溢れ出てくる。
涙が出ると、いつも彼は先程のように「大丈夫。大丈夫。」「千冬は何も悪くないよ。」
そう支えてくれた。
そんな兄ちゃんが大好き。
ーー千冬「……15歳差、、か、泣」
「早いな 。(笑)泣」
ーー武道「…そっか、そうだよな、」
「…… ごめん、ほんと、東卍もここまで変わっちゃってさ、」
「場地くんもみんなも守れたのに、」
「お前だけ死んで、それでもうぶっ壊れて、」
「ヒナも、、殺して、、」
「あっくん達も殺して、、もう俺、何したいのかわかんなくなって、」
「……… クソになっちゃって、」
「本当はこんなことしたくなかった、」
「直人ももう居ない。タイムリープできない。」
「抗争なんかじゃなくて、ただの殺し合いになっちゃった。」
「本当に、期待裏切ってごめ((」
話している時のたけみちの顔がとても怖く感じた。
呆れたように笑って、目が笑ってなくて、目の奥に光がなかった。そんなタケミチを見たのが初めてで、
目の前からいなくなってしまいそうな彼を、見てられなくて、
俺に出来ることは抱きしめることしか出来なかった。
優しく包み込むように抱きしめ、今度は俺が
ーー千冬「大丈夫 。大丈夫 。泣」
「お前は何も悪くないから。泣」
「よく頑張ったよ。偉い。お前はすげぇやつだよ。泣」
「限界だったんだよな?もういいよ。責めなくて。」
「諦めてもいいんだ。」
「俺のことはいい。気にしないでいいから。」
「ひなちゃん達の墓参りくらいは行こう?」
「謝ろ?泣」
「全部話そう。そこからまたやり直せばいいよ。」
「大丈夫。俺がちゃんと支えるから。」
そう言うと彼の光の無い目から溢れ出した涙が武道の顔をびしょびしょに濡らした。
それほど辛かったんだこいつは。
そりゃそうだよな。こいつは何個もの時の流れで沢山の死を見てきて、
上手くいかない時が続いて、もう嫌になって、
上手くいったと思ったら目の前でダチが死んで、
そりゃ、やめたくもなるよ。
ーー武道「もう直人はいや居ないんだぞ、?泣」
「もうやり直せないんだぞ、!?泣」
「ここからやり直してももう遅いだろ!?泣」
ーー千冬「タイムリープが全てなのか?泣」
ーー武道「ッッ……、、泣」
ーー千冬「ここからでもできることはある泣」
「もうやめよ。殺すのは。ダメだって、分かってるだろ?泣」
ーー武道「………やらざるおえないんだ。」
「やり直すなんて無理だよ。」
「俺と同様、みんなももう堕ちたんだぞ、?泣」
「お前も、、無理なんだよ。」
ーー千冬「諦めて何になるんだ?泣」
「諦めちゃ、、ダメだよ、泣」
「俺も一緒に、((」
ーー武道「千冬、、もしかしてお前、殺しを辞めさせようとしてるのか、?泣」
ーー千冬「……そうだよ。」
「どんな理由があっても、殺しはいけない。」
「殺したら、もう何もかもお終いになっちまうよ。」
元のみんなに戻って欲しかった。こんな、クソみたいな生活、やって欲しくなかった。
また、みんなで笑いあえて、ふざけれて、楽しめるようなところを作りたかった。
あれが俺の居場所だって思えたから。
でも今は、そうは思わない。
ーー武道「………千冬、」
「お前は((」
ーー春千夜「ごちゃごちゃうるせぇな。」
「お前は何しにここにいんだ?あぁ?」
声がする方に目線を向けるとピンク髪のウルフカット。日本刀を腰にかけた背の高い男性が立っていた。
ーー千冬「……殺しは、、ダメなこと。」
「こんなの、俺の好きだった東卍じゃない。」
そう彼に言えば、拳が飛んできた。
頬がじんと熱くなる。その後に痛みが出てくる。
ーー春千夜「綺麗事しゃしゃんなよ。」
「ヘドロが。」
「堕ちるしか無かった人間に、何を言う??」
「お前に何がわかる?」
「今が幸せなのかもしれない彼らに、何がわかる?」
「所詮お前はガキ。黙って大人共の言うこと聞いてろ。」
滅茶苦茶なことを言う彼はやっと誰かなのかわかった。あの特徴的な目。
三途春千夜 くんだ 。
ーー千冬「………で、、も、、泣」
溢れ出てくる涙は抑えることは出来なかったが、
口だけは動くままだった。
ーー千冬「でも、、こんなの、本当はみんな、」
「望んでない、泣」
「確かに東卍は変わった、でも、」
「みんな、、変わってないから、泣」
「あの頃と、変わってないから、泣」
ーー武道「…!!」
ーー春千夜「………調子乗んなよ。糞餓鬼 。」
「黙って従ってろ。カス。」
ボロクソに言われたって俺はもう慣れてる。
上等だよ、かかってこいよ。
ーー千冬「こんなの、東卍じゃない。泣」
「本当は殺したくないはずなのに、」
「なんでこんなことになったのか分からないよ、泣」
「俺の生きてた頃はそんなこと無かったじゃん、泣」
「武道は今わかったよ!?泣」
「他のみんなはどうなんだよ!?泣」
「なんでここまで東卍が変わったの!?」
「俺以外は死んでなかったんだろ!?泣」
「俺一人死んで、何があったの!?」
「教えてよッッ!!俺が死んだあとのことをッッ!!泣」
ーー春千夜「………こっちに来い。糞餓鬼。」
「全部教えてやる。」
そうすると彼はこの部屋を出ていった。俺もそれに続いて出ていった。
コメント
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はるち登場ぅうううう!!!!! まじでちふの言ってることが正論すぎて目からちふのピアスでてきた(( ちふがしんじゃってからみんな堕ちていっちゃったんだ、、それだけちふが大事だったってことだよね!! ちふとはるちの会話とうといぃい!!!!!!! はるち何だかんだいって優しいの好きぃいい!!!! はるち好きじゃないとかいう人いるけど、そういう人まじ眼科行った方が良い。((失礼 いちこめ!!!!