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今回は【貴方と私の時空の差】の
裏話をしていく。
この話は《草坂 卯月》と《青咲 日向》の
2人の女の子が両片思いをするお話。
だけどその恋は虚しく、
実らないまま終わってしまう。
初めに2人の説明がされている。
その中に
「日向の家の庭には青色のアサガオが咲いていた。」
という言葉と
「卯月の家の庭には黄色のアネモネが咲いていた。」
という言葉がある。
青色のアサガオと黄色のアネモネ。
青色のアサガオは日向の誕生日である
*8月6日の誕生花である*。
そして黄色のアネモネは卯月の誕生日である
4月6日の誕生花。
そして4月はまた、卯月とも呼ぶ。
この2つには共通の花言葉がある。
それは「儚い恋」である。
恋が実らず終わってしまう儚い恋が
描かれたこの小説のことを表しているのだ。
話が進んでいくと、日向は突然
「自分の死が近づいてきている」
と予想する。
これもまた花が関係している。
そう。
アサガオは一年草であるが、
アネモネは多年草。
つまり、アサガオの季節の終わりが
近づいてきているということ。
青色のアサガオがモチーフに作られた
日向はそれを「死」と例えている。
そんな日向は卯月に手紙を書いた。
自分の思いとこれまでの思い出のこと。
沢山沢山書いたのだ。
涙を流しながら。
そうして日向はお気に入りの場所である、
あのブランコに括りつけた。
そうして日向は消え去ってしまう。
しかし、卯月の視点では日向の手紙を
読んだ描写は無い。
ただただ無様な姿になった日向の家の描写が
書かれているだけ。
その後にブランコの場所に行った卯月だが、
なぜ日向の手紙に気づかなかったのか。
それは、卯月が日向と会えない日が続く際、
世界は雨が降っていた。
つまり、日向が書いた手紙は
雨に流されてしまったという意味を持つ。
そうして物語は終わる。
「同じ時空を歩めたら良かったのに」
そんな言葉が卯月視点で最後に描かれている。
これはどちらかが一年草で
どちらかが多年草ではなく、
2人とも多年草。
もしくは2人とも一年草。
そう互いに同じ季節である花でありたかった
という願望を表している。
そしてこれは、
ロクデナシ様のリインカーネーションという
曲を見て聞いて思いついたものです。