今回は
【俺が恋した人は「春」そのものだった】の
裏話をしていく。
この話は普通の学生である主人公、涼が
登校の道中にある神社で不思議な体験をする
という話。
何となく神社に入った涼は昨日、
お花見だったせいでゴミだらけになっている
神社内のゴミ拾いを始めた。
ふと綺麗だと思い、
桜を眺めていると桜吹雪が吹き、
気づけば知らない女の子が居た。
そんな話である。
その女の子の名前は凪であり、
この子は桜と同様に美人だと描かれている。
話が進むにつれ、
凪は1つ上の先輩であることが分かる。
だが、これは「そうしている」だけで、
本当は涼が通っている学校とは
なんの関係の無い人物である。
そんな凪は涼に沢山の種類の花について教える。
涼に教えた花の数は
「勿忘草」
「スノーフレーク」
「カワヅサクラ」
「カンヒザクラ」
「修禅寺寒桜」
の5つである。
「勿忘草」の花言葉は***『私を忘れないで』***
「スノーフレーク」の花言葉は『純粋』
「カワヅサクラ」の花言葉は『思いを託します』
「カンヒザクラ」の花言葉は『誤魔化し』
「修禅寺寒桜」の花言葉は『あなたに微笑む』
という花言葉がそれぞれある。
物語が終盤になるにつれて、
涼は凪に会えなくなっていく。
それは春が終わりに近づいているということ。
この際だから言ってしまうが、
凪は春自体であり、
あの神社の桜の木でもある。
だから夏が近づいてきている
そんな世界に凪は来れなくなってしまった。
凪は最後の力を振り絞るようにして、
涼に会った後、桜吹雪を見せ、
完全に夏に溶けてしまう。
涼は友達である、ゆゆコンビに相談をするが、
凪を1つ上の先輩だと言ったのにも関わらず、
凪を知らないと話す。
そう。
春が終わってしまった今。
凪の存在自体が涼以外の記憶から
消されているということを表している。
最後の最後で
「勿忘草だけメッセージ性がある」
と書かれているが、
これは今まで凪が出会った人達は皆、
凪を忘れてしまった。
ということを表している。
そしてこれは、
ヨルシカ様の春泥棒という曲を
見て聞いて思いついたものです。
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