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@大畑弥雅
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篝火

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「うん、こーじ。送ってくれてありがとうね。うん。ラウールもありがとうね。うん…」
メンバー全員で次のライブの打ち合わせをした後、俺とふっかさん、こーじくんの三人で飲みに行った。
前から行きたいと思っていたお寿司屋さんの予約をこーじくんが取っておいてくれたからだ。
打ち合わせで散々話した後だけど、俺は話したりなかったからちょうどよかった。
ふっかさんと俺はとにかくアルコールが進んだ。
こーじくんは朝ゴルフに行った帰りから合流したから車だった。
だからこーじくんはソフトドリンクだったけど、いつも通り俺たちの話を静かに聞いて、時々うんうん、頷いていた。
いよいよふっかさんの呂律が回らなく始めそろそろ帰ろうかとなった頃には、すでに日付は新しい日を迎えていた。
車の後ろにふっかさんと乗り込み、うとうとしているふっかさんを俺が支えてあげる。
時々、寝息に近いため息が聞こえてくるのは、こーじくんの優しい運転に安心しているからだろう。
「ふっかさん、一人で家入れる?ああ、これはあかんやつやな。ラウ、ごめんな。俺、ふっかさん部屋まで送っていくから、ちょっと待っててな。」
そう言って運転席からさっと降りてくると、ふっかさんの身体を支えてマンションのエントランスに消えていく。
二人の後ろ姿を見送ると、俺は後部座席から一旦降りた。
夜の少し冷たく湿り気を帯びた風が心地いい。
SNSやメッセージの確認して、後部座席には戻らず助手席に座る。
昨年買ったばかりというレクサスの助手席に身を沈めると、適度な反発が全身を支えてくれてとても座りこごちがよかった。
自分の足の長さに座席を合わせ、ゆっくり目を閉じる。
ふっかさん、大丈夫かな。
最近大きな仕事が立て続いているようだし、朝の番組もあるから疲れも溜まっているのかも…。
「お待たせ。ふっかさん、玄関で寝ちゃって起こすの大変やったし…。」
バリ重かったわー、と少し愚痴りながらこーじくんが戻ってきた。
「あれ?助手席でええの?後ろで寝ててもええんやで?」
こーじくんはどこまでも気遣い屋さんだ。
「うん、いいの。それよりさ、明日お互いお仕事休みでしょ?このままちょっと夜のドライブ、行かない?」
ダメ元で誘って見る。
意外にもスケジュール管理が厳しいことで有名なこーじくん。
突発の予定はあまり入れないから、断れたら仕方ない。
「おぉん、ラウから誘ってくれるなんて、珍しいな。俺はラウの誘いは断らんよ。どこか行きたいところ、あるか?」
「やった。じゃあ、お台場は?」
「ええで。湾岸線通っていけば、この時間ならすぐに着けるしな。」
こーじくんがアクセルを踏み込むと、静かに車が動き出した。
コメント
1件
読み終えたよ!第1話、めっちゃいい雰囲気だったな。ふっかさんとこーじくんとの関係性が自然で、アルコールが進むくだりとか「ラウの誘いは断らんよ」って返すところとか、キャラの距離感が絶妙に伝わってきた。夜のドライブの流れもすごく好き。これからどうなるのか気になるわ👍