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#旅する画家
柘榴とAI

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#ジクウ画家スピンオフ
柘榴とAI

72
#ダークファンタジー
えびふらい
51
#うちの子
零斗@待ちぼうけ
539
朝
私はいつもの待ち合わせ場所で立っていた
「おそいなぁ……」
透は時間にルーズじゃない
むしろ毎回少し早いくらいだ
なのに今日は来ない
珍しい
もしかして寝坊?
そう思った時だった
とことこ……
遠くから見慣れた姿が見える
「あ、透!」
私は手を振る
でも
なんだか様子がおかしい
歩く速度がいつもの半分くらい
しかも目が半分閉じている
「透?」
「……ひかり」
声も眠そう
「もしかしてねむい?」
「んー……」
否定しない
これは確定だ
透は私の前まで来ると
そのまま
こてっ
私の肩へ頭を乗せた
「透!?」
「ねむい……」
「歩道だよ!?」
「しってるー」
絶対何も考えてない
寝ぼけ透だ
定期的に発生するやつ
そして大体危険
私の心臓が
通学路
「透、起きて?」
「おきてるー」
「起きてない顔してる」
「してないー」
してる
すごくしてる
すると透が
ふらっ
「わっ!」
私は慌てて支える
「透!?」
「……ひかりあったかい」
ぎゅぅ
「ッッッ!?///」
腕へ抱きつかれた
朝から
しかも本人無意識
強い
強すぎる
「透//……」
「んー?」
「近い……」
「だめ?」
寝ぼけた目で見上げてくる
反則
完全に反則
「だ、だめじゃないけど///……」
すると透は満足そうに笑った
かわいい
悔しいけどかわいい
教室
ホームルーム前
透はまだ眠そうだった
自分の席へ座るかと思ったら
とことこ
私の席へ来る
「透?」
「ひかり」
「うん」
「ねむい」
「知ってる」
すると
ぽすっ
透が机へ突っ伏した
しかも
私の膝の上へ
「へぇっ!?///」
「すやぁ……」
「寝たぁぁ!?」
一瞬だった
透は気持ちよさそうに寝ている
長いまつ毛
穏やかな寝顔
近い
かわいい
だめだ
見てるとこっちが危ない
すると透が
もぞもぞ
「ひかり……」
「っ!?」
名前呼ばれた
寝言!?
「な、なに……?」
「すきー……」
「ッッッ!!!?///」
教室がざわつく
私は爆発した
「と、透!?!?」
でも透は
すぅすぅ
完全に寝ている
言い逃げだ
ひどい
数十分後
ホームルーム直前
「ん……」
透が目を開ける
「あ、おきた」
「おはよー」
「もうホームルームの時間だよ!?」
透はきょとんとしていた
そして
私を見て
「……?」
さらに首を傾げる
「なんでぼくここいるの?」
「それ私が聞きたい!!!」
周りの女子達が爆笑した
透はしばらく考えてから
「んー……」
そして
私の手をきゅっと握る
「たぶんひかりだったから」
「っ///」
「安心した」
「〜〜〜っ///」
結局
本人は
膝枕したことも
抱きついたことも
寝言で好きと言ったことも
ほとんど覚えていなかった
でも私は知っている
寝ぼけた透は
普段よりさらに素直になる
だから定期的に発生するこの現象は
私の心臓にとって
とても危険なのだった
コメント
1件
はいー、読み終わりました…! 今回の「おねむ💤」、もうね、朝から心臓に悪いエピソードでしたよ。寝ぼけた透くんの無意識の甘え方が反則級すぎて、こっちまで照れてしまいました。特に「ひかりあったかい」のぎゅぅと、膝枕からの「すきー」寝言は完全にノックアウトです。そして肝心の本人が覚えてないってのがまた…このギャップがたまらないですね。普段の距離感との差が、二人の関係性の深まりを感じさせてくれました。