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「…」
『…』
沈黙が続く
意を決して話しかけてみる
『君は誰?』
「…」
『どうしてここに居るの?』
「…」
『迷子?』
「…」
『閉じ込められてたのか?』
「…」
『名前は?』
「…」
『…パパとママは?』
「いなくなっちゃった」
やっと質問に答えてくれた
『…上に行きたい?』
そう言う
とりあえずここから出なければ
嫌な予感がする
「…うん」
コクリと子供は頷いた
上着 を脱いで縛り用にする
身をかがめ自分の背中を指差す
『ここに乗って』
スタスタと歩いてこっちに来る
「うわっ!、?」
子供を服で縛る
ジャンプししばらくは四つん這いだったがスマホのライトを照らすと上から真っ直ぐ暗闇が見える
壁を登ると少しずつ光が見えて来る
壁を蹴ってジャンプし地上から這い出る
「ギャァァァァァァァァァァァァァァア!」
「裸ぁ!?」
「誘拐犯!」
「露出狂!!!!!!!!!!!!!」
『うっるさい…』
マジで五月蝿い
子供を見る
暗すぎて気付かなかったが…
そもそもこの子いつから地下に居たんだ?
体は血だらけで目は虚だ
どうすっかなーと思っていた所でレイさんが見えた
『あ,私こっちに居ます』
「..…子供?」
『はい』
地下の入り口を指差す
『ここを降りたら居ました』
「…そう…服着てね」
『分かりました』
子供を縛っていた服を広げて着る
「そのまま着るのかよ」
『他に無いだろ』
「…」
血生臭いが…大丈夫だろう
警察とか部外者が来ない限り
レイさんが溜息を付く
「予備の服は?」
『無いです』
服を乾かす時とか小1時間服をぶん回したら何とかなったから他に無いんだよな
「….」
『あ,そういえばアレックスは?』
「あの人は双子の面倒を見ているの」
『なるほど』
「…」
そういえば他の奴ずっと黙ってんなー
視線を横にずらす
何故かレイさんと理音以外私をガン見している
「彼女?」
『は?』
「何言ってるんスカ…この人女ですよ」
「「「え」」」
『…………この人は上司です』
「ねぇ…」
突然、子供が話しかける
『…?』
「あのコが来ちゃうから逃げた方が良いよ」
『あのコ?』
レイさんがハッとして銃を取り出す
「え? !!!!」
『一旦黙れ』
いつの間にか上に何かがいた
それの肌は薄紫…
キェエエエエエエ!と奇声を上げこちらに飛び掛かる
攻撃が来る前にレイさんが個体を心臓を撃ち抜いた事により動かなくなる
しばらくの沈黙の後,男女が喚く
「…何、今の…」
「肌の色が可笑しいし…角が生えてる?」
レイさんと顔を見合わせる
『おい』
「な,何ですか」
『今のは……あーーーバケモンだ,さっきの出来事は他言無用,絶対に他者に喋るな』
LI◯Eと通知が鳴る
(大丈夫,脅さなくて良い,そういう能力者が居るから)
いつは間に文字を打ったんだ…だが手間が省けたから良かった
「で,この子供はどうするんスカ?」
「『…』」
忘れてた
どうしよう
警察?
でもさっきの発言もあって野放しにして良いのか?
『…』
「とりあえず一旦私達の方で保護しますね…」
「…それで緊急で帰ったって事でおけ?」
目の前には知らない男性が居る
伊達眼鏡をかけていて坊主だ
あ、左耳に赤いピアスが付いてる
てかマジで誰
『この方は誰ですか?』
「あ,この人はね…調査班の人なんだけど…とても優秀なんだよ」
ネッシーネッシーネッシー…ネッシーネッシーネッシーネッシーネッシー
ずっと言うと死ねに聞こえる言葉
スマホから鳴り響く
失礼,と言い電話に応答する
『……あ?レサじゃねぇか,電話番号教えてねぇぞ』
「「…レサ?」」
『あーー今借りてんだよ』
『お前に貸しを作りたくねぇ』
『は?…またかよ』
『了解,んじゃ』
電話を切ると軽く舌打ちする
「…ねぇレサってさ」
『?』
レイさんがスマホを差し出す
画面には… レサ、レサ・ブルーの姿があった
おまけ
「うわぁっ」
『…ダッサ』
小さな子供が2人
1人が転び少女が馬鹿なの?と 言う
「…死ね!」