br.side
クリスマス、世間は恋人との楽しい時間を過ごす中、僕はなかむと住むこの家の自室で動画の編集作業をしていた。作業と言っても簡単なものだったけれど
「はぁ〜〜…、やっと終わった〜…..、」
なかむと一緒に夕飯を食べてから作業を始めて、終わったのは夜中の1時過ぎだった。
「……なかむ…、起きてるかな、」
ふと、クリスマスなのにも関わらず作業に集中していてなかむとあまり顔を合わせていないことに気が付く
部屋を出て右の向かいにあるなかむの部屋を軽くノックする。
「なかむ〜…、起きてる、?」
僕が声を掛けると、部屋の中から起きてるとの返事が返ってきたので部屋に入ることにした。
「お邪魔しまーす…、」
「え、と……今日、あんまり顔見れてないな〜、なんて思って…//」
言いながら少し恥ずかしくなったけど、思ってたことは言えた。1年に1度のイベントくらい、素直になってもいいだろう
「なに、いつもより素直じゃん。かわいい」
…やっぱり気付かれちゃうか、なんて赤い顔した自分の頭の中は冷静で
顔の熱を冷ますために視線をずらすと、不意にエアコンのリモコンに目がいった。
「20℃…?なかむ、寒くないの?」
そんな言葉をかけると、予想外の言葉が返ってくる
「今日、誘おうと思ってたから、」
どうやら僕の身体の熱は冷めるどころか、全身に移ってしまったようだ
「は、ぇ…?///」
「それ、自分が何言ってるか分かってる?!//」
そんなことを言っても、既に期待している自分がいるのも事実で
「いいから、こっちおいで?」
ベッドに腰掛けつつ、優しく声をかけてくれたなかむの元へ行く。
「ん…、かわいい、」
触れるだけのキスの後に、そんな言葉を放つ。僕も負けじと「かっこいい」なんて言うけれど、そんな一言じゃ足りない気がして
「…今日だけなら、何してもいいから…..//」
なんて、可愛げのないことを言ってしまう。それでもなかむは、そんな僕を好きでいてくれるのだからこれ以上幸せなことはない
「指、入れるよ?」
しばらくこういったことは出来ていなかったから決して柔らかくはなかったけれど、そこの快感は忘れてなんかいなかった
「ふ、ぅ……んぁっ、や…ぁ//」
無意識に声が漏れる。だけどそれは、なかむを煽る材料でしかなくて
「あー……、ごめん、挿れるね?」
前戯も早々になかむがソレを宛てがうのを感じる
「……や、優しくしてね…?//」
僕の言葉の通り、優しくゆっくりソレが入って来るのが分かった
「…ぶるーく、もう少し力抜けられる?」
そんな言葉で、身体に力が入ってしまっていることを知る。
「そんなこと言われても…//」
久しぶりなだけなのに、前戯だってしてもらったのに、初めてシた日みたいに力が入る。
そんな僕の様子を見てか、なかむはキスをしてくれた。それから髪の流れに従うように頭を撫でてくれた。
その流れは、初めてシた時そっくりで
気付けば身体の力も抜けて「挿入った、」なんて声が聞こえた。
「ッ動くよ、」
その声が合図か、抜かれたかと思ったらゆっくり奥まで入ってきてを何度も繰り返される。
「ぅあ、…出ちゃ、う、///」
僕の言葉にすかさずなかむが返す。
「いいよ…早くッ、気持ちよくなって、?」
声の近さも相まって、すぐに達してしまった。それを見たなかむも、すぐそこまで来てたのか身体を震わせていて
お腹のナカに暖かい何かを感じた。今の僕にはそれが何なのかも分かっていて。
「…ご、ごめん!すぐ出すから…!」
なかむがソレを抜こうとしながらそんな事を言うものだから、僕はそれを止める。
「あ、待って…..!」
「……その、もう少しだけこのままで居たい、///」
部屋の中の空気は、エアコンと僕らの熱で少し暖かくて、それでも冬の空気が僕らを包んでいて、火照った身体に心地良かった。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!