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#幽霊
凛道桜嵐 新
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#日常
がくじゅつてき・あかげ
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わーい
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『あのさあ、大人になるためにさ、もっとこうしたらいいとかあるか?』
お昼を食べている時、千歳(朝霧の忌み子のすがた)にいきなりそう聞かれて、俺は目を瞬いた。
「どうしたの、いきなり」
『ワシさあ、このなりで、二十歳まで生きてた時にもなれるようになっただろ?』
千歳は自身を指さした。
「あ、姿に中身を合わせたい感じ?」
前から成熟しろと言われてたのもあるけど、本来の姿の大人版にもなれるようになったから、中身も追いつきたいのか。
『まあ、そうだ』
千歳は頷いた。
「そうだねえ、急ぐこともないと思うけど」
千歳が素直すぎるのは少し危なっかしいが、素直に人の忠告を受け取れるのはいいことだし。感情表現がストレートすぎるのは子供っぽいが、ストレートに喜んだり笑ったりするのが愛嬌になってる部分もあるし。ちょうどいい塩梅があればいいんだけど……。
「あ、でもそうだな、ひとつやったほうがいいと思うことはあるかな」
俺はひとつ思いついて、そう口に出した。
『え、なんだ?』
「他人にもうちょっと敬語を使うこと」
『え? そんだけ?』
千歳はぽかんとした。
「そんだけ? じゃないでしょ。千歳、愛嬌あって強い怨霊だからスルーされてるだけで、本当は敬語使うべきところたくさんあるよ」
霊能業界の人は基本的に千歳を恐れてるし、それ以外の人は千歳を子どもだと思ってタメ口を許してるところがあるからなあ……。
「千歳さ、俺のおばあちゃんとか宇迦御魂神様には普通に敬語使えてたじゃん。他人にはもっと敬語で話すようにしたほうがいいよ」
『うーん……そっかあ……』
千歳は頷いたが、困った顔をしてしまった。
『じゃあさあ、狭山先生とかあかりさんとかと話すのはどうする? あかりさんとワシさ、戸籍上は家族だし、狭山先生は義理の弟になるけど』
「あー、そうだねえ……」
その辺は難しいところだな……完全に千歳の友達な星野さんや緑さんはタメ口でも全然いいと思うけど、狭山さんと金谷さんか……たしかに微妙な関係だ。
俺は答えに窮したが、こういうのは下手に考えを回すより相手に聞いたほうがいいなと思って言った。
「もういっそ、二人に経緯を話して、敬語のほうがいい? って聞いてみたほうがいいかも。いきなり説明無しに敬語になっても、あっちは距離取られたかと思って変に気を使っちゃうし」
『うーん、そっかあ』
お昼を食べ終わって、俺が食器洗いをしている間千歳は狭山さんたちにLINEしたようなのだが、また困った顔で俺のところに来た。
『なあ、これどういう意味だと思う?』
それは狭山さんとのトーク画面で、そこには狭山さんからの返事があった。
「僕らにはタメ口のほうがありがたいです。というか、霊能業界の人にはみんなタメ口のほうがいいと思います」
コメント
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おお、第519話読んだよ!千歳が「大人になるため」って真剣に悩んでるの、めっちゃ可愛いし微笑ましかったわ。主人公の「敬語使おう」ってアドバイス、めちゃくちゃ実用的でいいね。でも狭山さんからの返事で「タメ口でいい」って言われて、また困ってる千歳の表情が目に浮かんだよ。素直に相談して、ちゃんと周りに確認する姿勢、大人への一歩って感じでじーんときた🔥 続き気になる〜!