主要登場人物一覧
望月輝人(26)…3代目主人公 近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班所属準隊員
片倉陵(21)…近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班所属準隊員
河内慶六(23)…近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班所属準隊員
松山和也(21)…近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班所属準隊員
松浦風雅(33)…近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班主任
水島慶太(30)…近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班所属正隊員
赤木龍一(47)…近畿方面隊警備科第4区域第4区域機動第1作戦班班長
藤原克巳(30)…近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班所属正隊員
三島和志(50)…近畿方面隊長
岸田正龍(38)…国家保安庁地方方面隊統括官
長内貴也(66)…国家保安庁初代長官 死亡
「もう無理だ」
望月は少しでも負担を軽くするため装備品の一部をその場で外した。
その時だった、後ろから1人の男の手が出てきた。
「お前、死にたいのか?今すぐ装備をつけろ」
「すいません」
藤原に言われ望月はすぐに装備をつけた。
「何があっても装備は外すな。戦場で自分を守ってくれる物はそれだけだ。死にたくなけりゃ装備は外すな」
「すいません」
装備をつけ終えると望月は藤原に目をやった。
「ここを開けて一気に行くぞ。弾残ってるよな?」
「はい」
「よし、一気に行くぞ。GO」
そう言うと藤原はドアを開けた。
そしてそのまま望月らは乱射しながら部屋の中に入っていった。
全員撃ち終えると藤原はその場でしゃがみ銃弾の補充を行った。
その時だった、背後から1人の男が藤原に襲いかかってきた。
藤原は直ぐに男を投げ倒した。
「まだ残っていたのか。」
藤原が言うと男はニヤリと笑った。
「お前ら、ここの建物の仕組み知ってるか?外部から攻められた時ようにこの建物にはある物が隠されてる」
そう言うと男は近くにあったスーツケースを手に取った。
「この中には起爆装置がある。この建物内に設置している爆弾を爆発させるやつだ。お前ら生きて帰れると思うなよ」
「俺ら2人を殺るのに自分の命をかけるのか?」
藤原が聞くと男は拳銃を構えた。
「うるせーよ。お前ら体吹き飛ぶぞ。ふははは」
そう言いながら男はスーツケースを手に取りそのまま中を開けた。
「望月、取り押さえろ」
藤原に言われ望月はそのまま男を取り押さえるため走り出した。
「やめろー」
望月が男の体に触れた時だった、男はスーツケースを壁に投げつけた。そして落ちた起爆装置が宙に舞った。そのスイッチに偶然、望月の指が触れた。
次の瞬間、建物内が爆発した。
爆風の衝撃で望月は窓ガラスを突き破りそのまま下に落下した。
男は即死した。
「な、何があった」
待機していた衛生科隊員らがざわつき始めた。
「爆破されました。救出に向かってください」
「わ、わかりました」
衛生科隊員らは急いで建物内に進入した。
「いって〜」
そう言いながら望月はゆっくりと事務所の中に入っていった。
中に入ると、煙で前が見えなかった。
その時、望月の頭の中には藤原の生死が気になった。
急いで3階へと向かった。
3階に着くと望月は懐中電灯を照らしながら歩き出した。
しばらく歩いていくと1人の男の体に足がぶつかった。
足がぶつかった体から金属類の音が鳴った。
恐る恐る目を下に落とした。
そこには、頭から血を流している藤原の姿があった。
「藤原さん。藤原さん大丈夫ですか」
「…………あっ……。望月……か?」
「はい。すぐに衛生科隊員が来ますんで」
「俺の命はもう長くないだろう。奴を追え……。奴を………」
そう言いながら藤原派ゆっくりと目をつぶった。
「藤原さん。藤原さん」
望月は声を振り絞り叫んだ。
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