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11
松下一成
海
登場人物
(数伏 もも) (井代炉 未咲)
(彩世 琉)
もも「彩世⋯お前の受ける刑は、ハートを貫かれましたVer1.3だ」
ももの言葉に、井代炉はハッとした。
未咲(ロマンチックじゃないって言葉気にしてたんだ)
未咲は下唇を噛み締め、我慢をした。
未咲(笑ってしまえば自分が代わりにやられちゃう、Ver1.4になっちゃう)
ももは隣で震えている井代炉の肩を掴み、ミシっと音を鳴らした
もも「余計なこと考えてるからそうなるのよ」
足元に肩を抱えてうずくまる井代炉をよそに、ももは彩世を見た
もも「邪魔が入ったわね、失礼。⋯いや良かったかしら?」
彩世「ハハッ⋯笑えない。」
もも「あらそうなの?」
彩世の皮肉などどこ吹く風と聞き流すと、機械の準備を始めた
彩世は、ガチャガチャと後ろで音がしているのをただ静かに聞いてる
⋯そんな大人しかったらこんな場所に来るはずがない
彩世「なぁお嬢さん、やっぱり俺は死なないようだぜ」
背後からの彩世の言葉に、ももはゆっくりと振り返った
もも「⋯バカね、無駄な抵抗よ」
手に固定された鉄の棒を、井代炉の首に突きつけている。
油断していた井代炉を人質に取ったようだ
もも「未咲!あんた何してんのよ!」
未咲「いやももちゃんが肩を痛めつけたのが悪いじゃん!」
未咲の言葉にももはグッと唇を噛んだ
もも「⋯仕方ないわね」
ももはゆっくりと右手を上げた
もも「彩世、すぐに未咲を手放しなさい。痛い目見るわよ」
ももの言葉に、彩世はケッと馬鹿にしたように口角を上げた
彩世「男のこいつを抑えとけば女のお前は何もできねぇだろ?散々怖がらせやがって⋯この男を殺したら、その顔ズタズタにしてやる」
叫ぶように言い終わると、未咲に向けて鉄の棒を振り下ろした
トスッ
次の瞬間、彩世の腕から力が失った。
鉄の棒がカランと床に落ちる
ももがいつの間にか刀を振り抜いていた。
もも「信じないなんて酷いわね」
ももはチャキっと刀をしまうと、目を白黒させて混乱する彩世に近づいた
もも「なんで丸腰だと思ったの?隠すものなのよ?武器っていうのは」
ももの言葉に、彩世は先程の余裕など微塵も感じられない、怯えた表情になった
もも「あら、いい顔するじゃない⋯その顔貴方は何度も見たんでしょ?」
ももは彩世の左手を掴むと、機械に引きずって歩いた。
もも「さぁ楽しみね、貴方はどれくらい耐えられるかしら?恋の衝撃をじっくり死ぬほど味わってね」
彩世の左手に鉄の棒を持ち直させて、ニッコリと微笑みかける
もも「さぁ、ゆっくりじっくり⋯頑張って進んてね」
彩世はゼーハーと荒い呼吸を繰り返していた。
当たればどうなるか、言葉で察していた。
彩世はブルブルと震え、まともな状態じゃなかった。
その隣で、ももはずっとニコニコと見ていた。
彩世には、もう考える気力が残されていなかった。
彩世「なんで俺が⋯なんでなんでなんでなんでなんで」
カチャッ
彩世はハッと目を見開くと、口から煙を吐いてその場に立ち尽くした
もも「あら?これ火力強すぎない?」
彩世の目の前でももは、手をひらひらする
未咲「せつなちゃんに報告しとかないとだね」
もも「すぐに終わるのはダメよ⋯反省させなきゃ」
固まった彩世を見て、スンッと表情がなくなった
コメント
3件
ももちゃんかっこいい!彼女が居れば有楽早生刑務所以外は基本的に平和ですね! pixivの方のももちゃんのイラスト見させていただきました!予想を超えるとてつもない可愛さでしたが、たたずまいがかっこよかったです!