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もう一度君と

2 - 戻れないとしても、まだ好きだから 一ナルニア視点一

♥

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2025年08月17日

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ナルニア視点




もう何日たったかも分からない


〇〇と話していない日々が、こんなにも身体の芯を冷やすものだとは、思わなかった。

“終わった”と判断したのは多分〇〇だった

それでも、何度も携帯の画面を開いては閉じた。


既読にすらなっていないメッセージ。

通知の来ない画面。

未送信の「元気?」の文字列。


ほんの少し、手を伸ばしていたら

ほんの一言、「会いたい」って言えていたら

そんな”たられば”ばかりを、呪いのように反芻していた。


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再会は、思っていたより呆気なかった。


街角のカフェ。

ガラス越しに見つけた、懐かしい横顔。

もう、別の時間の中で生きているようなあゆ。

声はかけられなかった。


こっちを向いたら、こっちを見てくれたら、笑ってくれたら

何か、変わっただろうか。


でも、〇〇の目線はすぐにすれ違って、そのまま誰かと話しながら笑った。

その笑顔が、自分に向けられたものじゃないと気づいた瞬間、

喉の奥がぐっと詰まって、呼吸が浅くなった。




まだ好きだった。






それが言えないまま。

近づけないまま。


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数日が経った。

夜、ずっと残していた〇〇との写真を、とうとう見れなくなった

でも、削除はできなかった

「……あー、もう…..」



…指先が震える。

気持ちが溢れだしそうだった。


メッセージの入力欄に、ただ一言打つ。



「まだ、好きです。」



今更かもしれない。

もう戻れないかもしれない。

でも、これ以上この想いを殺すこともできない。



深夜1時過ぎ、送信ボタンを押した。



もう二度と会えないと思ってた君に、

“今の私”ができる、たったひとつの告白だった。

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