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「ベット広いし、一緒にねる?」
『 …はいっ?!』
なにいってんの、先生、
たしかに広いけど、そーゆー問題?
生徒 って気にしてたの、先生じゃん、
「どーすんの」
『 …寝ます、』
「そ。じゃ寝るか」
なにいってんの私、
一緒に寝ます、って 恋人同士がする事じゃん
「早く入って」
『 …はい。』
胸が、ドクドクする。
ドキドキが止まらない。
先生は、いま、どんな感情ですか。
「緊張してんのー?」
『 …しますよそりゃ、先生はっ…』
「…先生は?」
『 なんでもないですっ!』
私は焦って先生と逆方向を向いた。
顔が熱い。 胸が痛い。
「ふはっ、そっち向くなよ、笑」
『 …熱いから、』
「ほら、こっち向いて」
『 …』
「無視かよ、笑」
どんなことを思って言ってるんですか?
その言葉は。
私たちは、恋人関係でもない。
ただの…。
なんだろう。
でも、今日の先生はいつもと全然違う。
距離が、近い。
それから私は、先生の方を向かないまま、
深い眠りについた。
・
『 …ん、』
朝9時
目が覚めた。
隣に先生はいない、月曜日だから仕事なのだろう。きっと
私は、今日は休み。
それから、リビングへ行った。
『 …え、、』
「おはよー」
なんで、
リビングには、深澤辰哉先生がいた。
『 なんでっ、深澤先生が』
「なへがさ、〇〇ちゃんいるから見ててって」
『 渡辺先生が、』
「今日の帰り、遅くなるかもーって」
『 そうですか』
深澤先生は、私が高校3年の時、渡辺先生が担任だったときに、副担任だった先生。
渡辺先生とは仲がいいって噂。
「あ、帰らないでってよ。」
『 えっ?』
「帰りは送ってくって」
『 そんな、いいのに。』
「まぁ、受け取ってあげて。」
『 わかりましたっ』
帰らないで って
それまで何してればいーの。
先生の部屋はこれでもかってくらい綺麗だし
「朝ごはんまだでしょ?食べ行く?」
『 深澤先生とですか?』
「あ、いやだった?笑」
『 全然っ!行きます』
「支度しておいでー」
それから、深澤先生と朝ごはんを食べに行くことになった。
私が作ってもよかったんだけど…。
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