朝の目覚ましが鳴り響く。
あいにく私の目覚ましは、有名な音楽家が作った交響曲なので目覚めに関してはなんともいえない気持ちになる。
いつもとは違う気分だ。社長に会えると思って私は浮かれてるのだろう。
でもただでさえ社長室と自分が所属してる場所のフロアが違うのに会えるなんて、そんなことない!
そう思いながら朝ごはんを食べて、会社へ行く準備をして、電車に揺られて、そしてオフィスの自動ドアをくぐって、、
深澤「あ!夏帆ちゃん!」
あ、いた
「まじか、フロア違うのに会えたわ」
今日の服もめっちゃかっこいい深澤さん。今日はビシッと紺のスーツに眼鏡で決めてて心臓を撃たれた感じになった。
深澤「おはよ!うん?なんか言った?」
「おはようございます、なんも言ってないです」
深澤「あっそう、、まあいっか!あのさ、1個言いたいことがあってさ」
「なんですか?」
社長は大きく息を吸ってこう言った。
深澤「俺さ、今結構夏帆ちゃんのこと気になってるのよ。」
口から発せられた言葉は朝から衝撃すぎる一言だった。
深澤「だからさ、夏帆ちゃんのこと教えてくれない?」
「えっ、」
深澤「チャラチャラしてるから嘘ぽく思われてんのかも知れないけどさ、俺本気だから。夏帆ちゃんのこと」
開いた口が塞がらない。
寝耳に水。
目を見張る。
私はどうやらびっくりするとことわざや慣用句が頭の中に浮かぶ人間らしい。
深澤「突然なんだけどさ、俺のこと深澤さんって読んでくれない?」
おおー、急に来た。
でも普通、こういうのって下の名前とかではないのだろうか、
これも彼のスタイルなのだろうか、
なんかすぐに呼べる気がしたから深澤さんと呼ぶことにした。
「分かりました。深澤さん、、よろしくお願いします。」
そう言うと耳元で「顔真っ赤、かあい」なんて言って、去っていった。
朝から色々とやばい