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絵「遅い、遅すぎる。アンリちゃん、集合時間って何時だっけ?」




ア「午前10時です」




絵「今、何時?」




ア「午後1時です」




絵「…遅い、あまりにも遅いな。海外のやつは時間にルーズなのか?」



ア「もしかしたら道に迷っているとか?」



絵「関係者側の扉から入ったなら、まずどデカい地図が提示されているはずだよ。それを見落とすなんて相当のバカだね。ありえない」



ア「…ですよね」




現在時刻は午後の1時、集合時刻は昨日の午前10時




アリサ・アダムス、現時点で27時間の遅刻である



──────────────────




『すまない、この桜餅と饅頭をくれ』




「はい、毎度あり」




『次は、お寿司と言うものを買いに行くか。ていうか、今何時だ?午後2時、ヤバいな。集合時間に遅れている……。行くか』




現在時刻午後2時、アリサ・アダムス、今になって集合時間に遅れていることに気づく


──────────────────



『関係者以外立ち入り禁止、なんだそれ?まぁ、入ればわかるか』




ガチャ




ア「だ、誰!?って、アリサ・アダムス!?」




『すまない。ここに行くにはどうすればいいか、わかるか?』




ア「え、あ、絵心さん!この人アリサ・アダムス選手です!よね!?」




絵「やっと来たか…」




『絵心?あぁ、お前が絵心か』




皆さん長らくお待たせ致しました




アリサ・アダムス、ここでようやく到着でございます




タイムは28時間!28時間です!!!




「電話の時にしたが、とりあえず自己紹介だ。俺の名前は絵心甚八、日本をW杯優勝させるために雇われた人間だ。青い監獄ブルーロックプロジェクトの最重要コーチを任されてる。よろしく」



『アリサ・アダムス、サッカーポルトガル代表。よろしく絵心』



ア「私は帝襟アンリです。よろしくお願いします」



『よろしく、アンリ』




アリサは、まだかまだかと愉快そうに笑みを浮かべていた。

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