こんばんは〜🌙*゚
みなさん、新学期はどうですか??
新しい環境になった方も多いと思いますが、
疲れてないですか??
辛くなったらちゃんと休める時に休むんですよ!!
なんでこんな話をしたかというと、
今回のお話は悲しいお別れのお話なので
そんな別れにもいつかは笑って過ごせてしまう
日が来るよということを伝えたかったからです!!
どんなに辛くてもいつかはちゃんと
立ち直れる日が来るということ忘れないで下さい
では、どーぞ🎁
「幸せになってね」
なんて無責任な言葉だろう。
泣きそうになるのを堪えて、
眠ったフリを続けていた。
ついさっきまで、互いの温度を
肌で感じていたのに、次に目を開けた時には
君と僕の関係は他人になってしまうなんて。
朝なんて来なくていい。
ずっと時間が止まってしまえばいい。
なんなら、このまま目を覚まさない方が
僕にとっては幸せだ。
「るぅちゃん…」
君は僕が起きてることなんか知らずに
2人の時にしか呼ばない
呼び方で僕の名前を呟いた。
ティッシュを抜く音が狭いワンルームの部屋に
よく響いた。
あぁ、今僕の隣で泣いている。
鼻をすする音が聞こえる。
最後まで涙は見せなかったね。
そして僕は最後まで君の弱さを
見せられる人には、なれなかったんだね。
君は、強がるのが相変わらず上手い。
だけど、君の涙を見せられる人になりたかったよ。
目頭が熱くなる。
泣いちゃだめだ。堪えなきゃ。
そう思えば思うほど、目に涙が溜まっていく。
「好きだよ…グス」
ついに涙声になった君は、目を瞑っていても
目からたくさんの雫をこぼしているのが伝わる。
そっと僕の頬に雫が1滴こぼれ落ちた。
こんなに近くにいるのに、
1番遠い存在になってしまうなんて。
当分、君を忘れるなんてできないだろうから
せめて気が済むまで好きでいさせてね。
この先、僕よりも素敵な人と出会って
幸せになってしまう君を素直に祝えるだろうか。
君以上に誰かを好きになれる日は来るだろうか。
「るぅちゃん…グス…起きてたの…??」
鼻をすすりながら僕に問いかけてくる。
「…うん」
掠れて君に聞こえているかも分からない声で
返事をした。
「ころちゃん…グス」
「なあに…??」
「いま何時??」
君はテーブルの上に置かれたスマートフォンに
手を伸ばした。
「今は…23時56分」
分数まで正確に教えてくれる真面目な君。
そんなところも愛おしいと感じて
また、涙が頬を伝う。
好きでいることがこんなにも辛いなんて。
君を忘れたくなる日が来るなんて。
「今日までは恋人だよね」
最後の最後まで頑固な僕を許してね。
無駄な足掻きだとは分かっていても
諦めたくなんかなくて、
「24時になるまで抱きしめて」
君は一瞬驚いた顔をして、
強く僕を抱きしめた。
「好きだよ…グス」
言えるうちに伝えておこう。
「ころちゃん…グス…ころちゃん…好き…」
呼べるうちに君の名前を呼んでおこう。
「僕も好きだよ…グス」
聞けるうちに君からの好きを
大事に聞いておこう。
全てが最後になってしまうから。
「人って一番最初に声を忘れるんだって」
僕が君に教える最後の雑学は、
君が僕を忘れないためのお呪い。
「もっと名前呼んで…るぅちゃん」
涙でぐしゃぐしゃになった顔で
君は最後のお願いをした。
「ころちゃん…好きだよ…グス」
そっと優しくキスをして、
君に似て真面目になった僕は君から離れた。
24:00
今日は君と僕が他人に戻った。
そして、
「るぅとくん、誕生日おめでとう」
君を失くして、僕は1つ歳をとった。
おかげで、僕は歳をとる度に
君を思い出してしまうお呪いをかけられた。
僕のことを忘れないで、とつけた
首筋のキスマークなんかよりも
もっと残酷で消えない心の傷を負った。
あぁ、こんなにも辛いのに、
きっといつかは笑って過ごせてしまう日が
きてしまうのだろう。
こんなことあったね、と語らう日が。
心の底から笑って話せる日が。
こんなにも愛おしい日常が
なくなってしまったというのに、
数年経ってしまえば悲しみなど忘れて
大好きな君との思い出も全て
時間が僕らを消してしまうのだろう。
未来の僕は君がいないのに幸せだと
言えてしまうことが想像つくことが
酷く僕を苦しませる。
お揃いのネックレスをそっと外して
お揃いの気持ちをそっと秘めながら
僕は真面目に生きていくよ。
だから君も頑固にいきてね。
「ころんくん、」
じゃあ、またね。
僕の大好きな人。
どうか、どうか。
「幸せになってね」
コメント
20件
うぅぅ泣 最高なのです😭 考察するの楽しい(?) なんか寿命とかだったのかな?それともどっちかが見ている幻の現象なのかな…? それとも普通に単純に別れただけなのか… 本当に考察するの楽しい😭 本当にぷさん天才です😭 長文失礼しましたm(*_ _)m あ、ブクマ失礼します┏●
初コメ、フォロー失礼します! こういう物語なんか好きです!てか、ぷ。さんの小説が好きです!
この展開になった理由が分からないからこそ、自分なりに考えながら楽しく読めるすとーりーでしたっ! ぶくま失礼します!