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私
の名前は水橋桜子です。
今日から中学三年生になりました! 新しい学校生活が始まります。友達たくさんできるといいなぁ……
ーーキーンコーンカーンコーン あ、チャイムだ!急がないと!! 私は急いで教室に向かう。
ガラガラッ ドアを開けると、そこにはクラス替えのとき仲良くなった女の子がいた。
「おはよう!」
そう言うとその子は笑顔で挨拶してくれた。
「おはよう、桜ちゃん」
良かった〜私の席のとなりの子だったよぉ。すごく安心感があるよね。
そのあとすぐ担任の先生が来たので、私たちは自分の席に戻った。
「はい、皆さん席につきましたね?では早速ですが今年の一年間学級委員を務めてもらう人を決めようと思います。誰かやりたい人はいますか?」
シーンとする中一人の男の子が勢いよく立ち上がった。
「俺やります!」
「俺に任せてくださいよ!俺にしかできないんですから!」
「任せてくれて大丈夫です!」
「私の仕事だと思ってください!」
「私が責任をもって遂行します!!」
「俺にはできます!!俺を信じてください!!」
「信じています!!」
「あなたしかいないのです!!!」
「俺しかできないんですよ!?」
「あなた以外に誰ができると言うんですか??」
「あなたしかいないでしょう!?」
「あなたの代わりなんて誰もいないんですからね!!」
「だから、自信を持ってやって下さい!」
「私は、あなたを頼りにしているのですから!」
「私の期待に応えてくれると信じているのですから!」
「どうかお願いいたします…………」
「わかりました……頑張りますっ!!」
「絶対に成し遂げましょうね!!」
「はい、もちろんですっ!!」
「俺は絶対に失敗しませんっ!!!」
「任せてくださーいっ!!!」
「ふぅ〜〜〜」
「はぁ〜〜〜」
「疲れた……」
「今日はこれくらいにしとくよ……」
そう言って立ち上がった彼女は、少しふらついていた。
「もう帰んのか?」
俺は訊いた。
「うん……ちょっと疲れちゃったからさ……また来るね」
そう言うと、彼女は玄関に向かって歩き出した。
その背中を見ながら思う―――彼女の体には一体どんな秘密があるのだろうか? ***
「じゃあ行ってくるわ~」
靴を履いて立ち上がると、彼女は俺の方を振り向いて言った。
「ああ、行ってこい!」
笑顔を浮かべながら見送る俺とは対照的に、彼女は何故か浮かない顔をしていた。
何か忘れ物でもしたのかなと思っていると、彼女が口を開いた。
「あのさぁ……やっぱり一緒に来てほしいんだけど」
突然の言葉だった。
「えっ!?なんでだよ!お前一人で行けばいいだろ!!」
「だから嫌だってば!!怖いもん!!!」
「はぁーーー!?ふざけんなよッ!こっちの方が怖ぇんだよ!!行きたくねぇ!!」
二人でギャアギャア言い合っているうちに時間は過ぎていき、結局行くことになってしまった。