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太宰「……真逆、知らないのかい?」
中也「…………その真逆で悪かったな。」
中也はとてもバツが悪そうに私にそう云った。
太宰「……。これは参ったね…情報が腐るほどあるポートマフィアが当てにならないとは。」
私は少し、貶したようにそういえば、中也は「あ゛?」と威圧的に反応してくる。
あー怖い怖い(棒)
中也は怖くないけれど、雷は怖い。
同じ人間なはずなのに。
不思議なものだ。
太宰「あ、そうだ中也。雷のこと調べてよ」
中也「あぁ゛!?ンで手前の私情をやらなければならねぇんだ!!!」
太宰「なら君は私に死ねと?」
中也「普段死にたい死にたい云ってるやつにそう聞かれてイヤと返す奴はいねぇよ」
まあ、正論である。
中也なら止めてくれる……訳が無い。
太宰「ならいいや。用事はこれだけだから帰るね。バイバイ中也。」
ヘラヘラと笑って、中也に手を振る。
中也はそれに対してイライラしながら”ああそうかよ”とただ返してくれた。
雷はポートマフィアを抜けた…、けれど目につく場所で働いてはいない。
となると、裏社会の別の組織にでも入ったのだろう。
目的は、私を殺すこと?
いや、それだと雷に得が何一つない。
どういう心算で私を殺すと云ったのかまでは流石に分からないけれど、ポートマフィア時代の因縁?
私は少しの間、持っている頭脳を回転させて考えた。
1つ、最悪の場合が頭の中を過ぎってゆく。
“もし、織田作が死ぬ運命に、雷が設定したとすれば”。