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これは、僕の記憶。
大好きなみんなと、…一緒に入れた記憶。
『…んー、…ぁ、ロボロ〜!?』
コーヒーを片手に、椅子をコロコロと遊ばせながら片手でタイピングする
「なんやねん。…はぁ、こぼすで?ちゃんとしぃや?」
『…まぁええやん?…それよりもさぁ、…あ、…インカムからなんか来たわ。…え?会議?…ロボロぉ会議行くで』
「んー、…」
早歩きで向かうと、目を光らせたグルッペンと戦闘狂たち、ため息をついている何人か。
「戦争だ!戦争するぞ!」
「やからお前は話までが早いんや!!どことや!?つーか、俺に話してへんかったよな!!?」
「ええやん、トントンんなに怒らんくてさぁ」
「俺らやってやりたいしぃ?」
「はぁ、…お前らも馬鹿…、」
ただの日常風景だった。仕事して、馬鹿して、…皆で笑いあって…、戦争だァ!って叫ぶ総統を止める皆や、俺も戦争したぃ!なんて言うバカたち。
そんな、…ただの日常風景だった。
…あの時が来るまでは、
…1月21日、滅多になるはずのない警報が鳴り響いた。
「…はッ…、だいせんせっ!!?」
インカムを急いで付けた。
『……緊急連絡!!!ただ今、wrwr国に敵軍が攻め込んできている!!』
『直ちに全員総統を守れよ!!』
……10万にも及ぶ人数が、道も、空も、海も、…全てを塞いでいた。それは、
『ろぼ、…ろ、…この数無理や。…おれら、…死んじゃうって』
逃げ場を無くすように
「……っ、……」
「……、うつ。……」
『……ん、?』
「…危ないッ!!」
『え、…ろぼ、』
目の前でロボロは侵入者に頭に銃弾を打たれた
この国の敗因は、情報部が諦めていたからだった
諦めた原因は、心臓部分であるロボロが死んだから。
情報部は、国の脳とも、…心臓とも言われる部隊だった。
脳は、ロボロの天の声。命令を下す部分。
心臓は、僕が情報を守り、ロボロに情報を渡す。そんな部分だった。
でも、僕が…諦めてしまったんだ。
僕は、敵に大きく手を挙げた。
『…んふ、…ええで?殺せばええやん』
グサリ、心臓部分を刺された。
最後見たのは助けに来たであろうゾムさんが絶望した顔だったね。
…ほんとに可哀想なことをした
次に目を覚ました時。その時、僕は新しい世界にいた。この世界は、戦争何でものないらしい。
…僕は、二重人格だった。
戦争時代を生きた鬱と、この時代で生まれ育った鬱島大という青年だった。
皆を探したかったが、二重人格だった為自分がちゃんと自分の意思で外に出るのは少し時間が無かった。鬱島大は、作家になりたいらしい。高校もそういう高校に行っていた。高校生活では、他クラスにロボロがいた。
ロボロに話しかけようと思った。でも、ロボロに救われたこの命を無駄にした僕が話しかけていいのか分からなかった。だから、僕は…話しかけなかった。…それに、二重人格者って事をバレたら嫌だったから。
ある時街歩いとったらトントンにあってん。
『…とん、…っ、』
その時にはもう、僕は皆の事置いて死んだ奴だから僕はみんなと一緒に居れへんのやって思ってもうてな…話しかけられへんかった。
その場から逃げるように走ったんやけど、とんちも僕に気づいてたみたいで僕のこと追いかけてきた
「鬱ッ!!!」
そう僕の名前を呼ぶお前を、ゆっくりと見つめた。
『……、なぁに?』
もう、…ええか。罪とか…何でもぇぇわ。
そう思ってしまった。
「………俺ら…ずっとお前の事探しててんッ…!やっと、…やっと見つけた……ロボロも居る…やから、wrwrdって言う実況者やらへんか」
『……は?』
最初は何言ってるか分からへんかってんけど、段々と分かってきた。
転生したみんなは記憶を持っているらしい。…が、僕みたいに二重人格の人間が多いらしい。
グルちゃんが、みんなで、…わいわいしながらなんかしたい。って思ってチャンネル作って色々やってた。グルちゃんが言うには、お前らが見つけてくれるかと思ってチャンネル作ったんやって言ってたっけなぁ…、…国…は、作れんかったけれど…YouTubeチャンネルで、…わちゃわちゃ実況者として活動し始めたんや。
本当に楽しかった。
でも、…
『…ロボロ。』
「…なんやねん。」
『……俺さ、やっぱりwrwrd辞めよう思うねん、』
「…は?」
「なんでや!?…やっと、揃ったんに!」
僕の気持ちが変わるのには時間がかからなかった。
『…僕さ、…』
鬱っていう僕は、本当はこの時代に居なかった人間だ。たまたま姿が似ていて、たまたま鬱島大という人間の中に入り込んでしまった魂でしかなかった。
『……やっぱり僕には合わない。』
僕は理由は伝えなかった。だって、こう言ったら皆だってそうだから大丈夫やって言われそうやったから。でも、…それだとダメだから。
「……変わったな。」
冷たい目で、そう僕の事を睨みつけたロボロ。
僕は、…酷く寂しくて…、ただ家に引きこもった。
それは、鬱島大にも影響があったらしく鬱島大も少し鬱っぽくなってしまった。
もう、僕は出てきたら行けないんだ…。そう思ってしまった。
僕は、wrwrdを正式に辞めるそう発表してから鬱島大の中に籠った。
もう、現実に出てくることはないと思ったのに。
次に目を覚ました時僕は、メモ帳を手に持っていた。
『…』
メモ帳には、一言。
LINEを見ろ。と書かれていた
『…らいん、…ねぇ、』
LINEを開くとトントンのトーク画面が出てきた。
申し訳ないです。鬱島大さんの別人格と仲良くなったものです。本当に申し訳ないのですが1月22日その日を開けていただけませんか。あなたの誕生日だってことも分かってます。でも友人を仲直りさせたいんです。無理なお願いですがどうか、前向きに検討お願い致します。
というトントンのメッセージだった。それに鬱島大は一言
えぇ、可能です。と返信していた。
今から変わるのでと、そう返していた。
『……ありがと、大。』
返信の所に変わったでと連絡すると、トントンが今日5時にいつものとこ来てや。と連絡された
『…今日?』
スマホの日付を確認すると、1月22日の字。
その隣には4時半と書かれていた
『…5時まであとちょっとやん!…ヤバいって』
急いで、準備をして向かっていった。
向かっていくと、トントンとロボロが居た。車にトントン運転席、僕ロボロが後ろの席で座った。
ロボロも、僕も凄く気まづかった。
そら、あんな事で喧嘩してたし。
…仲直り…まだ出来てなかったんや。…すこし、まだ距離があったんよね。
「あ、…ロボロ?今日めちゃくちゃ外綺麗やで」
「あ、そうなん?…ほんまや。そぉいや今日って流星群が見えるんやっけか。だから、一日中空が綺麗みたいな話聞いた気がするんやけど」
少しきまづい3人組。…って感じやったなぁ、ほんま、…トントンがロボロに話かけてそれに頑張って合わせる僕。…みたいな
「確かにそんな話やったなぁ、」
車に乗りながら、そのまま走っていく。
「ちょ、…おいっ!…なんか、あのバスやばいって!!」
僕がロボロにごめんって言おうとしたとき、ロボロが焦ったように口を開いた
ロボロが言った言葉を聞いて、その方向へと目を向けるとバスは、蛇行運転を続け、高速道路の壁に向かって全力疾走で走っていた。僕たちの方へバスが突っ込んで来るのが見えたんや。
「は?…バス?…」
トントンは、外を見渡す。…あ、ヤバいそう本気で感じた。だから、僕は
『ロボロ捕まれッ!!!』
僕の隣に座っていたロボロに向かって手を伸ばす
ロボロは、その手を掴んだ。
…僕らに向かって迫ってきてた。…、バス…。
僕は、ロボロの体を抱き抱えて、…そのまま僕の方の扉から転がり落ちていった。
…トントンも、ギリギリ助かったんや。ちゃんと経路も外れてたし…、その経路はこちらだったみたいでバスはこっちに向かってきてた。
…乗客が、凄い泣きそうな驚いた顔してる。
…高速道路から落ちたバスは…、前側が完全に潰れてた。バスは落ちた勢いで僕たち…僕とロボロがいる方へと迫ってきたんだ。
『っ、…ろぼろ、…絶対離すなよッ!!?』
……僕は、…彼奴を救いたかったんや。…僕はどうなっても良かった…やから、…僕は…、
……彼奴の事…強く抱き締めてん。
『絶対助けたる…、』
「っ、…やめろ!!…うつっ!」
…彼奴辞めろッ!って…そう叫んだんよ。…まぁ、…辞めへんかったけどねぇ…
……バスは、そのまま僕たちの事を跳ねた。
…跳ねられた僕たちは宙を舞った。…僕はロボロを抱きしめた。
「っ、…うつ、…」
『ろぼ、…ろ、』
幸い、ロボロは無傷だったみたいやけど…、僕は、…、そのまま死んじゃったみたいやね…、……まぁ、死んだって言うのは僕。鬱島大って言う人の中に居た魂だけが抜け落ちてしまったらしいね…、…
彼奴を救うために、…僕は死んだ。
……それが僕にとって、幸せな死に方…、…だと思ったんやけど…でも、やっぱりだめやった
…どうしても、ロボロの傍に居たかった。
どこからともなく、サイレンの音は鳴り響く
いやだ、…いやだと手を伸ばしてもそれは空をきった。野次馬がこちらを写真撮る。やめろと言いたくても声は出ない。
死にたくない。
地面に寝転び、助けて欲しくて手を伸ばす。
誰も助けてはくれない、いやだ。おれは、
…俺は、………
彼奴ともっと一緒にいたいんや
一人ぼっちはいやだ。
立つことさえ出来なくなった体が憎たらしくて、ただ俺は爪を食い込ませるほど手を荒らした。
『あ”…ぁ、、ぅ、…、ろ、……ボロォ、…、イ”や、ダッ』
死にたくない。まだバカやりたい。こんな場所で人生終わりたくない。
血だらけな手は、血だらけな頭は、…生きたいとずっと、言っていた。
ただ、この僕の体ではない体をゆっくりと動かすことしか出来ないけれど、…僕はただロボロの方へとほうへと進んだ
真っ黒な思いは、どんどんと自身の体を呑み込んだ。
…ロボロ、…ロボロと、少し離れてしまったロボロの方へと手を伸ばす。
すると、目の前にグルッペンが現れたんや。
『…ッ…は、』
「…なぁ、もし…もし、お前の望むその人の傍に入れるならお前はどうする?」
今の僕には、なんでグルッペンがいるとかそんなのはどうでも良くて…ただロボロに会いたいその思いに叫ぶように答えた。どんな姿になったとしても俺はずっとそばに居たいと。
「…そうか、……また会おう。青年よ。」
その声が聞こえた瞬間自身の意識は無くなった。