目覚めた時、その時僕はトントンの近くにいた
僕の体は透けていた
『…へ、…なに、…これ、』
「……は、?…なん、…おま、…え?」
「…なんで、お前、ここにおんの、…」
『…え、…分からへん…、』
「…何も知らんのか」
『…おん。』
「鬱、お前は何から知りたい」
『…ロボロは?』
「ロボロは無傷…まぁ、ただ、…記憶が無い…」
『…え、?』
僕が…守りきれなかった…?
「…記憶って言っても、…天野呂戊太の記憶はある。…やから、ロボロの記憶は無いんや」
『…前世の記憶が無いってこと?』
「そうや。」
『そん、…な、…なんで、…』
「…言っておくと、グルッペン俺お前以外の前世の記憶持っとるやつは居らん。全員記憶がない。」
『…は、?』
「………お前の現状も言っておいた方がええか。」
「鬱島大は生きとるけど、お前が居たって言う記憶を持っていない。お前は、今魂だけ取り残された存在や。」
「元々、俺ら転生してた訳ちゃうねん。俺らと似た姿の奴らに勝手に取り憑いて二重人格気取ってただけやった。」
「…やから言っておけば、皆成仏できた訳や。やから、皆記憶喪失になってる…否、元々のアイツらになってる訳や。」
『…なんでそんな急に皆成仏なんてしてんねんッ!?…意味わからへんやんか!?』
「…おまえが、…」
「お前がッ!!…彼奴と居たいだなんて願うからこんな事になったんやろうがッ!!…」
『は?』
「お前が願った願いは叶えられたさ、…それがお前の願った姿。どんな姿になっても彼奴と一緒にいたいっていう願いさ、…その願いには代償があった。」
「それは、この世界で居なくならなければ行けない居る人物達の消滅だった。」
『…なら、…全部、…ぼくのせいやん、』
「…生憎、俺とグルッペンはそれの対象に入っとらんかったらしくてな…、」
「……、お前はお前のやりたいようにやればええと思うで。ロボロにあってもぇぇし、会わんくてもええねん。」
『………。』
「……俺らは恨んじゃいねぇーよ。」
僕は…こんなこと言われて直ぐに納得できる程…頭は落ち着いて居なかった。
この気持ちを整理出来たのは5年程たった頃だった。
トントンの家で居候している時、トントンが急にロボロを家に言うと言ってきた。僕はロボロになんて会えないから、姿を隠してたんやけど、…さ。
トントンが何かの悪霊に憑かれちゃったみたい…
「ボク、と。…イッしょ二オはナシシよぅ?」
ロボロの方へと向かってくるトントン…?は、真っ黒な瞳でぐちゃぐちゃとした何かをくちや、目から溢れ出しながらこちらに歩いてくる。
「…へ、…いや、ッ…いや、!…」
…力が抜けているロボロ。
トントンは手を伸ばしていた。ロボロはやられる…って思ってたんやろうな目を閉じた。
…このままだと駄目だ。ロボロが…死んじゃう。
だから、僕はゆっくりとそのトントンの前へと出た。
『…何しとんの。この子はダメや。』
「この子は僕の…だから、…オマえハドッかぃッテ?」
ロボロは目を開けると、僕の方を見ていた…。僕はトントンから化け物を取り除いてその化け物を食べていた。
「…ヒッ、…いや、…イヤッ……なん、…」
僕を見て、怖がっていた…そんな反応寂しいな。…僕は、ゆっくりと笑って
『ヤッと、…ミつケタンダ。…』
そう呟いた
僕は、…ロボロの方に近寄っていく
「…なんやねんッ、…助けたかと思いきやッ!!」
ニコニコと笑う僕を怖がっていた…ロボロの目の前で足を止めた
tn「……はぁ、何しとんねん。阿呆。」
トントンは、僕の頭をチョップする。
「…え、トントン?」
『いったぁぁッ!もうちょっと、ロボロを可愛がったってええやんか!!』
「…え?」
僕はそこら辺に居そうな人へと姿を変えた
tn「駄目に決まってんやろ。…もう、お前自分が悪霊なの分かってやってるんか?…ロボロのトラウマになったらどうすんねん…。」
『いやぁ、…だってさぁ?僕のことロボロ忘れちゃってるやーん?そんなん、寂しいし、…何より!新鮮なロボロを味わいたいやん!!』
いつもが戻ってきた気がする。…そう、こんな感じだ。
「え、…ちょ、…どういうことなん…?トントン?」
tn「あー、…こいつは、……」
『自己紹介するわ、…僕は幽霊。君にずっと取り付いていた背後霊や』
適当に嘘をつく。
「背後霊!!?…いや、え?」
「なんで俺…、見えてんの?こいつのこと」
tn「……はぁ、…一つ一つ説明するってことをホンマに学ばんなお前…。」
『いやぁ、久々のロボロやん?ちゃんと喋ったの今日ぐらいやからさぁ、…』
「……まぁ、こいつの事は置いて話すんやけど。こいつは鬱。…色々あって死んだ霊なんやけど…元々俺らと仲良くてな。色々未練があったらしくて…ロボロに取り付いたらしい。…まぁ、ロボロも記憶喪失って感じやん?…やからさ、まぁ…鬱のこと覚えてなくて当然なんやけど仲良くしてやってや。」
そう適当に僕の事を紹介される、まぁええか
『ま、…そういう事やからよろしくね〜ロボロ。』
「…あー、……おん。」
僕はそのあと、ロボロについて行った。
僕の未練が終わるまで、…僕と仲良くしてや。
ロボロ。
コメント
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設定 が すき すぎる ! 😭