未来(みらい)は、ある日突然歌うことができなくなったことに深い悲しみを感じていた。そんな未来がスマホを手にしていると、画面がまばゆい光を放ち、何もない空間に吸い込まれてしまった。
目を開けると、未来は真っ白な世界に立っていた。周囲には何もなく、ただ広がる空間があるだけだった。混乱する未来の前に、長い髪を持つおとなしい雰囲気の初音ミクが現れた。ミクは優しい笑顔を浮かべながら、未来にこう告げた。
「ここはセカイ。あなたの心の中の場所よ。」
未来は少し戸惑いながらも、ミクの存在感に安心感を覚えた。ミクは続けて言った。「このセカイには、あなたの歌が必要なの。歌えなくなったあなたの心の声が、ここに響いているのを感じるから。」
未来は、歌うことができなくなった自分を思い出し、言葉を失った。しかしミクは寄り添い、「大丈夫、一緒に探そう。未来ちゃんの歌を取り戻すために。」と励ました。
二人は、真っ白な空間を歩き始めた。何もない世界の中で、未来と初音ミクはセカイの中で、未来の失われた歌を探す旅を始めた。