おやすみ、それから

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sm／聞いていいことなのかわかんないんだけど

休み時間、友達が他クラスの人に教科書を借りに行ってひとりになった

ちょうど彼もこちらに戻ってきたのでまたノートの隅で会話をする

sm／なんでいつもあの席に行くの？

彼からの返事は意外なもので…

kn「んー、言っていいのかな」

と言われたので

無理強いはしないけど、と伝えると

kn「いや、言うよ」

「だけど、今はスマイル話せないし夜に話すね」

おそらく夜というのは夢の中のことだろう

俺は彼にいいよと伝えたところで友達が帰ってきた

話しかけられたので、俺は彼に「またあとで」と目配せをした

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授業も終わり、下校時間

早く帰りたいのだが友達がいろいろ話したいとのこと

その友達とは最近話していなかったのだが久しぶりになにか話したいのだろうか

「着いてきて」と言われるがままに友達のあとを追う

彼は終わるまで教室に残るそう

俺は彼に「どこに行くの？」と聞いても返事は「秘密」だけ

そのまま追っているとあるところで止まった

教室とは真反対の場所の屋上へ行くための階段

生徒は屋上に入ってはいけないのでここはあまり人が通らない

なぜこんな場所に？と聞こうと思った瞬間

「スマイル、お前さ、やばいの取り付いてんじゃない……？」

とのこと

sm「いや何？どういうこと…？」

「自覚ないの…？俺さ、おばあちゃんが霊媒師で結構…霊とか見えちゃうんだよ」

「それでさ、先週くらい？もっと最近かな…スマイルに霊が取りついてるみたいで」

俺はすぐにきんときのことだとわかった

でも彼は、霊感が強い人でもあまり見えないと言っていたはず

sm「…ちなみにその霊って結構やばいやつ？」

と聞くと、友達はこくりと頷いた

友達曰く、とても強烈なオーラを感じるのだそう

授業中も離れることもあったけど、たいてい俺の近くにいると言われた

心当たりしかない

彼はたまに「前座ってた席に行く」と言い俺の傍を離れるし、

俺の近くにいてよく会話をする

どうしてなのか……

ずっと考えていたら、友達はもうすぐ部活なので戻るとのこと

俺もきんときを待たせているし戻らないと…

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