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One hundred by day

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One hundred by day

1 - 始まりの日

♥

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2022年03月04日

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その封筒に気づいたのは、コンビニのバイトから疲れて帰ってきた時だった。大学は卒業したものの、ろくな職にも就けなかった僕は、町はずれにあるアパートでバイトを掛け持ちしてあくせく働いていた。

そんな僕の部屋のポストに見覚えのない黒い封筒が入っていたのである。「何だこれ?」思わず僕は呟いた。とはいえせっかく僕のポストに入っていた数少ない郵便物だ、折角なら開けてみよう。とカッターを取り出してきて開けてみた。中からは分厚い、高級そうな紙に僕の名前と、気になる文言が書いてあった。


(あなたに頼みたいことがあります。毎日100枚写真を撮って、私に売ってくれませんか?1万円で買取ります。あなたの日常をとってきて欲しいのです。)


その下には電話番号も書かれていた。

しかし、こんなものを誰が信じるのだろうか?

これは最近新しく出てきた詐欺か何かだろう。

無視することが賢明な判断だと考えた僕は無視することにした。

しかし、、、次の日バイトに行った僕は驚くしかなかった。なんと何者かによってバイトを辞めさせられていたのである。しかも全部。

別にバイトが好きだったわけでは全くないが、バイトがないと生きて行くことが出来ない。給料日も2週間前、1番中途半端なところで職を失ってしまった。貯金もないし、来月生きて行けるのだろうか?

そんな時、ふと頭をよぎったのはあの詐欺まがいな

やけに高級感のある手紙だった。

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