「好きです、付き合ってください」
ああ、また
もううんざりする
どうせお前も
“外見” だけみて “内面の私” は見てくれないんでしょ?
みーんな私の外見だけを見るから
好きな食べ物も
好きな色も
休日での様子も
好きなお菓子も
長所と短所も
なーんにも知らない
だって、内面を知ろうとしないから
大きな瞳
細くて長いけど太ももはいい感じに太い、色気のある足
細いウエスト
大きな胸
細い二の腕
真っ黒なストレートロング
みんなこれだけを見るの
だから私にも分からない自分のことばっかり
でも、君は違ったよね
みんなとは違って内面も知ろうとしてくれて
すごく嬉しかったな
君だけだったんだよ
私の全部を知って知ろうとして、私の全てを愛してくれる人なんて
一緒にクレープ屋さんにも行ったよね
「何が食べたい?」
って聞いてくれてさ
「いちごチョコクレープ」
って言ったら
「めっちゃ乙女なんだけどー!!新しい一面をしれてラッキー!♡」
って言ってくれてさ
嬉しかったし可愛かったよね
こんな私のことを知って喜ぶなんて
変わり者だなーとも思ったけど
プリクラも撮りに行ったよね
「めっちゃ鬼盛れしてるー!」
ってはしゃいだの、本当に楽しかった
前に夕日の前を2人で歩いたよね
「私、あなたのこと大好きだよ」
って言ってくれて、泣きそうになった
これが『愛』ってやつなのかなって、初めて感じて
私も、大好きだったよ
結局はさ、みんな人間なんだよ。みんなそう。
『ねー、お前ってなんであいつと仲がいいの?』
『分かる、結局外見だけのビッチ女なのに』
君はその時
「そんなことないよ。あの子も外見だけじゃない、中身もちゃんとあって優しい人間なんだよ」
って言ってくれた
と思った
『えー、だって、外見がいい人の隣にいて251でいたらさ、自分も好感度上がるかなーってWW実際はあんま興味ないし、モチベ上げてるだけ』
何かを失った
何か一つ
たった一つだけ
大事な何かを失った
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